ヒューマンリソシアは7月21日、同社が運営するバイリンガル・グローバル人材向け転職・求人情報サイト「Daijob.com」における求人動向の分析結果を発表した。2023年度から2025年度の国内勤務求人を対象に集計した結果、職務内容や応募条件でAI活用、データ分析、業務改善、プロジェクト推進に関する記述の割合が上昇。語学力に加えて専門性や業務推進力を備えた人材へのニーズが広がっているという。
英語レベル「ビジネス以上」が6割超
調査は2023年4月から2026年3月にDaijob.comへ掲載された国内勤務の正社員求人をグローバル人材求人として独自集計したもので、対象は2万6571件。求人が求める英語レベルは3カ年を通じて「ビジネスレベル以上」が6割超を占めた。同社の区分ではビジネスレベル以上はTOEIC735以上、日常会話以下はTOEIC730以下としており、語学力は引き続き重要な要件になっているとされる。
AI関連キーワードの記述割合が約2倍に
職務内容・応募条件に含まれる語句を分類別に集計した結果、AI活用業務に関する記述割合は2023年度の3.4%から2025年度は7.0%へ3.6ポイント上昇し、約2.0倍となった。AI関連技術業務も7.2%から9.9%へ2.7ポイント上昇し約1.4倍で、業務での活用に加え開発などの技術領域にもAI活用が広がっているとしている。
データ・分析関連は30.5%から40.4%へ9.9ポイント上昇し約1.3倍、活用・最適化関連は17.8%から29.0%へ11.2ポイント上昇し約1.6倍となった。プロジェクト推進関連は40.8%から53.2%へ12.4ポイント、交渉・提案関連は27.0%から34.8%へ7.8ポイントそれぞれ上昇している。
AI活用業務と活用・最適化の双方に該当する求人割合は約2.2倍、AI活用業務とプロジェクト推進の双方に該当する求人割合も約2.2倍となった。
営業職やカスタマーサービスの構成比が上昇
職種の大分類では、営業の構成比が2023年度の10.0%から2025年度は12.1%へ、カスタマーサービスが2.5%から3.9%へ上昇した。小分類では、法人営業が1.5%から2.6%、海外担当営業が1.4%から1.8%へ上昇したほか、コールセンター管理/オペレーター管理/スーパーバイザーが0.6%から1.1%へ伸びており、多言語での顧客対応に加えて運用管理や業務改善を担う人材へのニーズがうかがえるとしている。
IT・デジタル関連が最も高い構成比を維持
業種を主要グループ別に見ると、2025年度もIT・デジタル関連が最も高い構成比を維持し、2023年度の26.4%から27.3%となった。機械・電機・自動車関連がこれに次ぐ。商社・物流関連は3.7%から4.3%、不動産・インフラ関連は4.2%から5.1%へ上昇し、商流や物流、インフラ関連領域にもグローバル人材のニーズが広がっているとしている。
同社は関連データとして、日本貿易振興機構(JETRO)の「第24回 日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」(2026年3月)を挙げ、海外ビジネスを行う企業のうち約85%が海外展開人材の人数について「不足している・確保できていない」と回答し、約89%が能力や適性について「不足している・期待水準を満たさない」と回答したと紹介。語学力に加えて専門性・実務推進力を兼ね備えた「高度グローバル人材」へのニーズが高まると推察されるとしている。



