生成AI導入企業の9割が効果を実感
帝国データバンクが発表した調査結果によると、生成AI(人工知能)を導入した企業のうち、約9割が何らかの効果を実感していることが分かった。具体的には、導入企業の89.0%が「効果があった」と回答し、その内訳は「大いに効果があった」が12.5%、「ある程度効果があった」が76.5%となっている。この調査は2025年6月に実施され、全国の企業1万社以上を対象に行われた。
導入目的は業務効率化が最多
生成AIを導入した目的としては、「業務効率化」が68.2%で最も多く、次いで「コスト削減」(41.3%)、「新規事業・製品開発」(28.7%)が続いた。また、効果を実感した業務分野では「文書作成・要約」が54.1%でトップとなり、「データ分析」(38.6%)、「顧客対応・チャットボット」(31.2%)がそれに続いた。
導入企業の規模別傾向
企業規模別に見ると、大企業での導入率が34.5%と最も高く、中小企業では17.8%と差が見られた。しかし、導入後の効果を実感している割合は、中小企業でも86.3%と高く、導入効果は規模に関わらず認められている。帝国データバンクの担当者は「中小企業でも導入障壁が低くなっており、今後さらに普及が進む可能性がある」とコメントしている。
今後の導入意向と課題
現時点で生成AIを導入していない企業のうち、今後の導入を検討している割合は45.2%に上った。導入にあたっての課題としては、「社内の理解・スキル不足」が52.3%で最多、次いで「セキュリティ・プライバシー懸念」(38.1%)、「コスト負担」(29.7%)が挙げられている。帝国データバンクは「生成AIの効果が広く認識される一方で、導入障壁をどう克服するかが今後の普及の鍵となる」と分析している。



