毎日大さじ1杯のお酢で血圧が平均15mmHg低下 お酢博士が効果的な摂取法を解説
毎日大さじ1のお酢で血圧が平均15mmHg低下 効果的な摂取法

血圧が気になるが食事を大きく変えるのは難しい――そんな人に注目されているのが「お酢」だ。お酢を40年以上研究してきた東京農業大学名誉教授の小泉幸道先生(通称「お酢博士」)によると、毎日大さじ1杯(約15ml)のお酢を摂ることで血圧の低下が期待できるという。

1日15mlで血圧が平均15mmHg低下

食品メーカー・ミツカンの研究によると、食酢15mlを毎日摂取した人は、摂取開始2週間後から効果が現れ始め、6週間後に最大の降圧効果が確認された。具体的には、最高血圧で平均15mmHg、最低血圧で平均6mmHgの低下が認められた。また、30mlを毎日摂取した人はより大きな効果がみられたという。

小泉先生は「お酢を毎日大さじ1(15ml)摂り続けると、約6週間後に高血圧の改善効果がみられることがわかった」と述べている。降圧効果の要因は、お酢の主成分である酢酸にある。酢酸は血圧上昇にかかわるホルモン調節機構「レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系」を穏やかに刺激し、同時に肝臓で酢酸が代謝される過程で生成される物質「アデノシン」が血管を拡張させることで血圧を下げる。

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お酢の種類は問わず、飲むときは希釈を

お酢には米酢、リンゴ酢、黒酢、穀物酢などの種類があるが、どれを選んでも効果は得られる。小泉先生のおすすめは米酢またはリンゴ酢だ。お酢は料理にかける、調理時の味付けに用いる、飲み物にアレンジしても効果は変わらない。ただし、飲むときは必ず5~10倍に薄める必要がある。そのまま飲むとのどの粘膜が荒れ、空腹時には胃の粘膜を傷める可能性があるため注意が必要だ。

また、お酢は内臓脂肪の減少や食後血糖値の上昇抑制にも効果を発揮する。ミツカンの研究では、大さじ1のお酢を摂り続けたところ、12週間後に内臓脂肪が平均5.43cm²、体重が1.17kg、腹囲が1.43cm減少した。これは酢酸が脂肪の合成を抑制し、脂肪燃焼を促した結果だという。

カルシウム吸収力も向上、シジミみそ汁で3.4倍に

お酢はカルシウムの吸収力も高める。日本人に不足しがちなカルシウムの吸収率は牛乳で50%、小魚類で30%だが、これらをお酢と一緒に摂ることで吸収率が高まる。また、食材を酢で煮るとカルシウムが煮汁に溶け出し、摂取しやすくなる。小泉先生は「貝のみそ汁を作るときにお酢を加えること」を推奨し、シジミのみそ汁なら通常の3.4倍のカルシウムが溶け出すという。具体的なレシピとして、鍋に水200mlとシジミ50g、お酢(穀物酢または米酢)小さじ1.5を入れ、弱火で8分間煮て、火を止めてみそ小さじ2を加える方法を紹介している。

小泉先生は「過度の精神的ストレスがない良好な生活習慣(運動・睡眠・禁煙)を維持すれば、食酢は降圧剤に代替しうる可能性がある」と述べており、ミツカンの農学博士・多山賢二氏の研究論文「酢酸の高血圧に対する作用」でも同様の示唆がなされている。

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