宮古・田老の漁場でサザエ発見 海水温上昇で生息域北上か
宮古・田老の漁場でサザエ発見 海水温上昇で北上か

県水産技術センター(釜石市)は、宮古市田老の漁場でサザエが見つかったと明らかにした。温暖な海域に生息するサザエが県沿岸で発見されるのは異例で、海洋環境の変化で海水温が上昇し、生息域が北上している可能性もあるという。

発見の経緯と特徴

同センターなどによると、8月21日朝、ウニ漁をしていた田老町漁協の漁業者が、田老漁港南側に位置する栃内浜付近でサザエ1個を発見した。殻の大きさは約4センチで、生まれて2年以上と推定される。

サザエは海水温12~30度で成長しやすく、太平洋側では千葉県から九州にかけて、日本海側では北海道南部以南に生息するとされる。

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専門家の見解

同センター増養殖部の山口正希部長は「岩手県で見つかるのは珍しい」と話す。発見されたサザエについて、〈1〉津軽海峡を流れる津軽暖流によって日本海側から運ばれた〈2〉暖流の黒潮続流の影響で太平洋の南方から流れ着いた――という二つの可能性を指摘。〈2〉の場合、千葉県からたどり着くことは考えにくいとして、既に生息域が北に拡大していることも考えられるという。

漁業への影響懸念

同漁協の畠山昌彦総務部長は「サザエは海藻を食べるので、増えた場合にアワビ漁へ悪影響が出ないか不安はある」と語った。

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