2026年第2四半期における5G対応スマートフォンの世界出荷台数が、前年同期比で20%増加し、過去最高を記録したことが、市場調査会社の最新データで明らかになった。この成長は、主に新興国市場での需要拡大に支えられている。
出荷台数の詳細と地域別動向
調査会社の報告によると、2026年第2四半期の5Gスマートフォンの総出荷台数は約3億6000万台に達した。これは前年同期の3億台から20%の増加であり、四半期ベースでの過去最高を更新した。特に、インドや東南アジア諸国などの新興国での販売が好調で、これらの地域での出荷台数は前年比で35%増加した。
一方、成熟市場である北米や西欧では、5Gスマートフォンの普及率が既に高いため、成長率はそれぞれ5%と8%にとどまった。しかし、これらの市場でも5G対応のミッドレンジモデルへの買い替え需要が堅調に推移している。
メーカー別シェアと価格帯の変化
メーカー別では、サムスン電子がシェア22%で首位を維持し、次いでアップルが18%、中国のシャオミが15%で続いた。特筆すべきは、シャオミやオッポ、ビボなどの中国メーカーが新興国市場で積極的に低価格帯の5Gスマートフォンを投入し、シェアを拡大している点である。
価格帯別では、200ドル未満の低価格帯5Gスマートフォンの出荷が前年比で50%増加し、全体の成長を牽引した。これにより、5Gスマートフォンの平均販売価格は前年同期比で8%低下し、400ドルを下回った。
今後の見通しと課題
市場調査会社のアナリストは「新興国での5Gネットワーク整備が進み、低価格帯の端末が充実したことで、今後も成長が続く」と予測する。一方で、半導体不足や部品価格の高騰が生産に影響を与える可能性があり、供給面での課題も指摘されている。
また、5Gのキラーアプリケーションがまだ明確でないことが、一部の消費者にとって買い替えの動機を弱めているとの見方もある。しかし、総務省の担当者は「日本国内でも5Gの普及が進み、2026年度末には人口カバー率が90%を超える見込み」と述べ、今後の市場拡大に期待を示した。



