夏の甲子園大会準々決勝で、天理が三重に7-0で勝利し、9年ぶりに4強入りを果たした。今大会初登板となった背番号10の橋本桜佑投手が154球を投げ切って完封。最後のアウトを取った瞬間、両手を突き上げた左腕は「うれしい気持ちでいっぱい」と満面の笑みを浮かべた。
守備陣の好守に支えられて
2-0の七回には2死一、二塁から中前に抜けそうなゴロを二塁手の田畑が横っ飛びで好捕。九回1死二塁では遊撃の金本の好守にも助けられた。橋本は「バックが守ってくれるのを信じていた」と語った。
9安打を許し、三者凡退はなかったが、最後まで本塁は踏ませなかった。直球の最速はこの日記録した135キロ。変則タイプの左横手投げで、的を絞らせなかった。
フォーム変更が実を結ぶ
橋本は昨年春に藤原監督の勧めもあってフォームを変更。「やっぱり上から投げる方がかっこいい」と抵抗はあったが、プロ野球選手らサイドスローの映像を参考にして取り組んだ。「急に(ボールが)出てくる」というイメージを実現するように徹底し、自分のものにした。
指揮官は「びっくりしている。何か天理に旬の風が吹いているようだった」と左腕の力投に目を丸くした。2試合連続完投していたエース長尾は温存され、続く戦いへ自信を深める快勝となった。



