第108回全国高校野球選手権大会第14日の20日、天理は9年ぶりに4強入りした準決勝で健大高崎(群馬)と対戦した。相手投手4人の継投に打線が沈黙し、0-1で敗れた。平成2年以来36年ぶりの決勝進出は逃したが、アルプス席からは「よくやった」「ありがとう」と一戦ごとに成長したナインに惜しみない拍手が送られた。
天理打線、健大高崎の継投に沈黙
天理は四回、川西町出身で3番・永井がチーム初安打を放つと、父の理寛さん(50)は「本人が『チームに貢献できず悔しい』と言っていたので、ここから活躍してほしい」と声援を送った。七回には、大和郡山市出身で先頭打者の2番・田畑が右前打で出塁。「調子が上向いてきた。マルチ安打(1試合2安打以上)を打ってほしい」と父、勝則さん(59)が期待を込めた。
エース長尾の粘投も実らず
この日の先発は、今大会2試合で完投勝利しているエースの長尾が中4日で登板。初回に1点を許したが、再三のピンチをしのぐ粘りの投球で、8回136球を投げ切り、打線の援護を待った。
天理ナインと同じユニホーム姿で応援したのは、天理野球会の学童チーム「天理コスモ」の児童ら。小学6年の木下豪大さん(11)は「あきらめない心で頑張って」と憧れの先輩たちに懸命に声援を送った。天理中学・高校のOBでつくる養徳会親里支部の山形道治会長(68)も「チームに運があり、いいことがあるのでは」と祈るように試合を見守った。
九回満塁もあと一歩及ばず
最大の好機が訪れたのは九回。先頭打者の9番・中西が中前打で出塁すると、アルプス席では、この日初めて、チャンス到来時の応援コール「ワッショイ」の掛け声が響き渡った。犠打などの後、続く永井がこの日2安打目となる内野安打を放ち、4番・金本が四球を選んで2死満塁のチャンスを作る。だが、5番・関村が空振り三振に倒れ、涙をのんだ。



