朝日新聞出版が発行するAERA増刊「甲子園2026」の表紙が、約30年にわたり続いた女子生徒の写真から、選手の写真に変更された。今夏の全国高校野球選手権大会ではビデオ検証(リプレー検証)の導入や女性審判の初起用など歴史が動いたが、球場外でも慣習に縛られない変化が見られた。
表紙の歴史と変更の経緯
AERA編集部によると、表紙に女子生徒が起用されたのは1990年頃からで、1995年から定番化。前年大会で撮影した複数の候補から編集部内で選定し、高校を通して本人らの許諾を得る形で掲載していたという。当初の狙いは「グラウンドで活躍する選手たちだけでなく、アルプススタンドで応援する人たちにも焦点を当てる試み」だった。
しかし、男子の大会にもかかわらず女子生徒が表紙を飾るガイドブックを見るたびに疑問の声もあった。編集部内でリニューアルの機運が高まっていたこともあり、2025年大会で沖縄尚学(沖縄)の選手たちが初優勝を決めた瞬間、歓喜の輪を作ったシーンに表紙が変更された。
編集部の反応と今後の展望
編集部は「さまざまな意見をいただいたが、おおむね好評」と話す。長年の慣習を変えることは簡単ではないが、時代のニーズに合わせた変革を重ね、「高校野球」という伝統を紡いでいくことが期待される。



