W杯決勝後の乱闘、暴力はサッカーの価値を劣化させる
W杯決勝後の乱闘、暴力はサッカーの価値を劣化

サッカーのワールドカップ(W杯)北中米大会で、決勝戦終了後にアルゼンチン選手がスペイン選手に暴力を振るう乱闘が起きた。試合後の出来事として異質であり、サッカーの価値を損なう行為だと批判が出ている。

決勝戦後の乱闘

スペイン対アルゼンチンの決勝戦。試合終了後、ピッチ上で両チーム選手の口論が始まり、アルゼンチンのMFパレデスがスペインのDFガルシアを突き飛ばし、喉をつかんだ。さらにパレデスは止めに入ったスペイン選手を殴ろうと拳を振り上げた。アルゼンチンの監督やコーチらが割って入ったが、エースのメッシは呆然と傍観するだけだった。アルゼンチン選手らは表彰式後のインタビューにも応じなかった。

過去のW杯でも乱闘はあったが、試合中の出来事だった。1966年イングランド大会ではペレが激しいタックルに苦しみ、1990年イタリア大会ではラフプレーが多発、2006年ドイツ大会決勝ではジダンが頭突きで退場した。しかし、今回のような試合後の乱闘は異例だ。

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準決勝でも挑発行為

決勝だけでなく、準決勝でも問題があった。惜敗したイングランドのMFベリンガムが、喜ぶアルゼンチンのMFバルコを挑発したと受け止め、頭を平手打ちした。ピッチでは両国の選手がもみあいになった。試合内容が素晴らしかっただけに、残念だ。

敗者の品格

W杯は優勝を争うと同時に「いかに敗れるか」が評価される場でもある。敗北には「試合に負けること」と「品格を失うこと」の2種類があり、品格を失うことこそ恥だと論説委員は指摘する。

過去の大会では、1974年西ドイツ大会で敗れたオランダの主将クライフが胸を張ってピッチを去り、2018年ロシア大会で敗れたクロアチアの主将モドリッチは相手を称えた。今大会、ノルウェーのFWハーランドは敗戦後も「自分たちが成し遂げたことを誇りに思う」と笑顔で語った。

世界中の子供たちがW杯を観ており、選手のふるまいは影響を与える。勝敗より大切な価値があり、W杯が商業的に栄えてもサッカーの価値が劣化したら、人類の損失だと論説委員は結んでいる。

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