9月13日に両国国技館で初日を迎える大相撲秋場所で、焼津市出身の時不動(ときふどう)関(23)(時津風部屋)が新十両に昇進する。番付は西13枚目。市内でこのほど開かれた「昇進を祝う会」に出席し、地元の支援者ら約260人を前に、時不動関は「やっとスタートラインに立てた。幕内、三役、横綱を目指したい」と今後の活躍を誓った。
中学横綱から角界入り、改名が転機に
時不動関は、市立港小4年生の頃から市内の相撲道場に通い、6年生の時に全日本小学生相撲優勝大会で準優勝。市立港中3年生の時には、全国中学校相撲選手権大会で団体戦と個人戦の2冠を制し、中学横綱に輝いた。
2019年に中学を卒業すると角界入りし、20年に幕下に昇進。22年の名古屋場所で幕下優勝を果たし将来を嘱望されたが、幕下上位の壁に阻まれ伸び悩んだ。
転機となったのは今年夏場所の、本名の吉井から時不動への改名。焼津の道場の恩師が発案し、道場のモットー「不動心」と時津風部屋の「時」を組み合わせた。過去最高位の西幕下2枚目で迎えた名古屋場所で勝ち越し、初土俵から約7年半でようやく関取の座をつかんだ。
市長や連盟会長が激励、化粧まわしも贈呈
8月25日に行われた「祝う会」では、中野弘道市長が「焼津の星として応援したい」と力を込め、県相撲連盟の下村勝彦会長が「一場所でも早く幕内へ入ることを期待したい」と激励。時不動関を応援する静岡市内の建設会社からは「不動心」の言葉が入った化粧まわしが贈呈された。
祝う会には、同じ焼津市出身の先輩関取で十両の翠富士関(伊勢ヶ浜部屋)がゲストで登場。「来場所(時不動関と)対戦するかもしれない」とスピーチし、会場を沸かせた。
十両の戦いへ「必死に食らいつきたい」
会終了後、時不動関は報道陣の取材に応じ、十両では15日間戦うことについて「体を慣らして必死に食らいつきたい」と語った。翠富士関との対戦が実現した場合については「胸を借りるつもりで頑張りたい」と話し、名古屋場所で幕内の優勝争いをした熱海市出身の関脇・熱海富士関(伊勢ヶ浜部屋)については「すごく刺激になる。早く追いつけるように頑張りたい」と意欲を示していた。
時不動虹(ときふどう・こう)は本名・吉井虹。2003年生まれ。名前の由来は、福山雅治の「虹」から。得意技は「押し、右四つ、寄り」。1メートル79、177キロ。



