兵庫県豊岡市出身のスノーボード選手、嶋崎珀(はく)選手(17)が、1月に米国コロラド州アスペンで開催された冬季競技の賞金大会「Xゲームズ」の男子スーパーパイプで、初出場ながら銀メダルを獲得した。嶋崎選手は「結果には満足している」と語る一方で、「世界のトップ選手を間近で見て、技術面などでまだ差はあると感じた」と悔しさもにじませ、来シーズンに向けてさらなる成長を誓っている。
幼少期から培ったスノーボードへの情熱
嶋崎選手は市立豊岡南中学校を卒業後、現在は角川ドワンゴ学園の通信制「R高校」の2年生。両親と3歳上の兄がスノーボードをしていた影響で、2歳で競技を始めた。6歳の時に山梨県の室内練習施設でハーフパイプに初挑戦し、その魅力に取りつかれたという。
招待制のXゲームズは、トップ選手が集う世界最高峰の舞台であり、嶋崎選手にとっては「夢の大会」だった。昨秋に出場が決まってからは、Xゲームズに向けて集中的にトレーニングを積み、今年1月初めにカナダ・カルガリーで行われたワールドカップでは5位入賞を果たすなど、好調を維持してきた。
大技トリプルコーク1440で魅せた銀メダル
Xゲームズの男子スーパーパイプには9人が出場。嶋崎選手は2回目のランで、縦3回転・横4回転の大技「トリプルコーク1440」を最初のトリックで成功させ、勢いに乗って高得点をたたき出し、2位に入った。優勝は、約3週間後のミラノ・コルティナ五輪で銀メダリストとなるスコット・ジェームズ選手(オーストラリア)だった。
「会場の雰囲気だけでも圧倒されそうだったが、『Xゲームズという大きなチャンスをものにしたい』という気持ちで挑んだ」と嶋崎選手。そして「何も起きないわけないだろう、という予感があった」と語るほど、積み重ねた練習の結晶が銀メダルとなった。母親の香さん(51)は国内から応援し、「この先の競技人生にとっても、誇らしい結果を残してくれた」と目を潤ませながら振り返った。
地元・豊岡市での報告と今後の展望
6月25日には豊岡市役所を表敬訪問し、門間雄司市長に試合の動画を披露しながら銀メダル獲得を報告。門間市長は「2位という実績ができて、楽しみ。豊岡としても注目していきたい」と称賛した。
自身の強みについて「他の人があまりやらないようなことを思いつけるところ」と分析する嶋崎選手。五輪出場やXゲームズでの優勝を目標に掲げつつも、「一つ一つ重ねていって結果的にそこに行けたら。練習を楽しめるような気持ちの持っていき方を身に付けたい」と冷静に先を見据える。17歳の今後の活躍が楽しみだ。



