『RIZIN.54』(11日、TOYOTA ARENA TOKYO)の総括会見で、榊原信行CEOが全10試合を振り返り、来月の『超RIZIN.5 浪速の超復活祭り』と大みそか大会について展望を語った。秋元強真の大みそか参戦については「無理をさせず、大事に彼のキャリアを作っていきたい」と述べた。
大会総括と体重超過への課題
榊原CEOは「10試合、いつもはもう少し試合数が多かったので、主催者としては『足りるのかな』という思いもありましたが、PRIDE時代の国立競技場では8試合だったと振り返ると、今日の10試合は『お腹いっぱい』になる内容でした」と総括した。
一方で、パッチー・ミックスとガジャマトフの体重超過については「決して容認できるものではありません」と指摘。「事前にコントロールの状況をチェックしていましたが、ミックスに関しては前日に『あと5キロ』と聞き、水抜きでクリアできると言っていたものの、実際にはセコンドにも正確な数字が伝わっていませんでした」と説明した。
「こうした事態はファンの熱を冷めさせてしまいます」とし、「『絶対にオーバーできない』というプロ意識を選手や関係者に強く訴えかけ、改善していくことが次への課題です」と述べた。
各試合の評価と秋元強真への期待
前半戦では「平本丈や後藤丈治、そして公開計量での宣言通りにKOしてみせた伊藤裕樹の活躍が素晴らしかった」と評価。武田光司が摩嶋一整から一本を取って勝ったことについては「想像を超えており、彼の進化を強く感じました」と語った。
ヘビー級では「エドポロキングの怪物ぶりが際立っていました」とし、「この1年数ヶ月の精進が肩や胸の筋肉のつき方にも表れており、圧倒的な打撃で上田幹雄選手を破った姿には、今後の日本のヘビー級を引っ張っていく可能性を感じました」と期待を寄せた。11月のスダリオ剛戦が楽しみだと述べた。
メインのクレベル・コイケvs.秋元強真戦については「20歳の秋元強真の『横綱相撲』でした」と評し、「クレベルの求める展開にさせず、勝利を手にしたことは心強いです」と語った。判定決着には「本人も悔しさがあるでしょうが、今年2度目のメインという大役をしっかり果たしてくれました」とねぎらった。
大みそか参戦については「本人は意欲的ですが、怪我(拳)の状況次第では無理をさせず、大事に彼のキャリアを作っていきたいと考えています」と述べた。
今後のカード編成と海外団体との関係
フライ級については「まずはトニー・ララミーと神龍がやるべきでしょう。その勝者と伊藤裕樹が大みそかに戦う流れが良いのではないかと今は考えています」と展望した。
バンタム級は「佐藤将光とミックスの試合はぼやけてしまいましたね」とし、「現状ではテミロフに勝った後藤丈治が一歩リードしている感があります」と語った。
秋元の大みそか相手については「AJとシェイドゥラエフの勝者が来年1月からPFL MVPのフェザー級王者になりますが、今週私が渡米して先方の関係者と話を詰めてくる予定です」と説明。「そこで彼らの今後の戦略を共有し、シェイドゥラエフの試合が大みそかにあるかどうかも含めて検討します」と述べた。
次回の千葉大会が『RIZIN.55』に変更された理由については「タイトルマッチを組める状況も整ってきたので、LANDMARKという枠よりはナンバーシリーズにふさわしい、今日に負けないラインナップが揃えられると判断しました」と語った。
PFLやMVPとの関係性については「我々のスタンスは変わりませんが、PFLとMVPが統合されたことで、誰が最終決定権を持つのかを詳しく聞く必要があります」とし、「新しい化学反応が起きるなら協力したい」と述べた。



