全国高校総体(インターハイ=読売新聞社共催)は9日、計5競技が4府県で行われた。大阪府勢では、空手の男子形個人で浪速の魚谷侑輝選手が優勝した。女子形個人は大阪勢同士の決勝となり、城南学園の伊藤わかな選手が優勝、大阪学芸の山本真央選手が準優勝だった。
「練習通り」の理想の形
魚谷選手は、ピタリと静止し、そこから一気に100%の力で技を繰り出す。力強さとしなやかさを併せ持つ「練習通り」という理想の形を打ち、決勝の舞台で相手を圧倒した。
身長1メートル66、体重64キロ。140キロのバーベルを持ち上げたままスクワットをするなどして鍛え上げた体が、ダイナミックな演武を可能にする。試合直前は小さく息を吐き、「力みすぎないようにと心を落ち着かせた」という。見えない相手と相対する形競技で、その相手の動きに呼応するかのような絶妙な間合いを見せた。
「なにわのブルース・リー」の異名
大きく盛り上がった肩回りの筋肉によって、逆三角形に見える道着姿。周囲からは「なにわのブルース・リー」と呼ばれている。魚谷選手は「めっそうもない」と謙遜するが、今後は「国民スポーツ大会で優勝し、大学でも競技を続けたい」と意欲的だ。ブルース・リーの名せりふ「考えるな、感じろ」を思わせる自然体で頂点を目指す。(岡信雄)
女子形は伊藤選手が優勝
空手女子形個人で優勝した城南学園の伊藤わかな選手(3年)は「雑な部分をなくした上で、思い切りも大事にしようと心がけた。しっかりと気持ちを込めた形が打てました。(優勝して)うれしい気持ちと、ほっとした気持ちの両方です」と話した。
また、浪速は男子団体で準優勝。ボクシングライト級では、興国の松本稜大選手が決勝に進出した。



