元日本代表主将で横浜F・マリノスなどでプレーした井原正巳氏が、読売新聞ポッドキャスト「ピッチサイド 日本サッカーここだけの話」に出演し、新日程で開幕した今季Jリーグについて、番組MCの元日本代表・中澤佑二氏と語った。
新シーズン開幕戦の熱戦
今季Jリーグは8月7日に開幕し、12月後半から来年2月前半の中断期間をはさみ、来年6月までの日程で行われる。開幕戦では、井原氏と中澤氏が所属した横浜と鹿島アントラーズが対戦し、後半に3点を奪った鹿島が4-3で乱打戦を制した。
井原氏は「試合前のセレモニーも、とても新鮮だったという感じがします。新たな歴史のスタートみたいな雰囲気がありました」と振り返る。33年前の1993年5月15日、Jリーグ開幕戦(ヴェルディ川崎-横浜マリノス)のピッチにマリノスのメンバーとして立った井原氏は、「あの当時のような雰囲気の盛り上がりがありましたし、新たなスタートは楽しみでしかないです」と語った。
今年の開幕戦は前半、横浜のペースで進んだ。井原氏は「60分ぐらいまではマリノスのゲームで、積極的にいっていたと思います。(横浜の)コリカ監督は、三井寺(眞)選手とか若い選手もいきなり起用して、日本人の監督だとなかなかできないんじゃないかなと思いました」と話す。
しかし鹿島は後半36分に1点、後半追加タイムにFWチャブリッチ選手が立て続けに2点を奪って逆転した。井原氏は「最後のところ、さすがアントラーズって感じでした。勝負への執念、こだわり。選手交代も含めて鬼木監督はすばらしいなと改めて思ったゲームでもありました」と鹿島の勝負強さを称えた。
Jリーグの国際化と今後の展望
Jリーグはこれまで、前後期の2ステージ制やJ2・J3の新設と昇降格制度の導入など、時代に合わせてリーグの仕組みを再設計してきた。今回は世界の主要リーグの開催スケジュールに合わせ、開催期間の改革を実施した。
井原氏は「海外リーグとシーズンを合わせることで、移籍はスムーズになる。相乗効果は必ず出てくるのかなとは思います」と新日程の意義を語った。今季のJ1には2005年以来、Jリーグ発足時に加盟した「オリジナル10」(横浜フリューゲルスはマリノスと合併)がそろったことにも触れ、「地域にそれぞれのJリーグ文化がようやく根付いてきたのかな。スタジアムもすばらしくなっているし、各クラブが趣向を凝らして観客を楽しませる工夫をしていると思う」と述べた。
今年のW杯北中米大会でJリーグから日本代表に選出されたのは、DF長友佑都(FC東京)、GK大迫敬介(サンフレッチェ広島)、GK早川友基(鹿島)の3人のみだった。井原氏は「Jリーグから代表選手をもっと出したいと思う。Jリーグの価値を上げ、力を上げていければもっと代表に入るだろう。ACLEとのスケジュールも一緒になる。世界にJリーグの力を示していければ、リーグの価値も上がるし、リーグから代表選手も増えるんじゃないかな」とリーグのレベルアップに言及した。



