サッカー・J1の名古屋グランパスは15日、アウェーで鹿島と対戦し、引き分け寸前の後半追加タイムにCKから決勝点を許し、1-2で開幕2連敗を喫した。欧州の主要リーグに合わせて開催時期が変更になったJリーグの2026~27年シーズンは今月開幕し、2節を終えたばかりだ。
開幕戦は清水に0-1で敗戦
8日の第1節、名古屋は開幕戦特有の硬さが目立ち、清水に0-1で敗れた。61分に相手に退場者が出ながら、精神的に優位に立てず、2~6月に行われ、結果を残した百年構想リーグのような激しい攻撃を見せられず、足をすくわれた。だが、J1リーグ2連覇を狙う鹿島を相手に、悔いが残る敗戦を引きずることはなかった。
鹿島戦は攻撃が活性化、追いつくも終盤に痛恨の失点
鹿島戦では22分に先制を許したが、後半はFWマテウスカストロ選手を投入し、相手守備の後ろを狙い始め、攻撃が活性化。54分にDF原輝綺選手のミドルシュートで追いつき、これまで相性も悪かった強敵を相手に、一進一退の攻防を展開した。DF藤井陽也選手の体を張った守りや、GKピサノアレックス幸冬堀尾選手の好セーブで流れをつかみ、70分頃からは一方的に押し込んだ。後半途中から入ったMF浅野雄也選手が決定機にシュートを放つ場面もあった。
指揮官は内容を評価、長い目でシーズン見据える
百年構想リーグから指揮を執るペトロビッチ監督は清水戦後、「本当に心が痛い敗戦になった」と肩を落としたが、鹿島戦後は「これがサッカー」と敗戦を受け入れ、「攻撃的なプレーを最後までして、いい試合をした。選手は称賛に値する」と内容に及第点を与えた。名古屋はJ1 20クラブで唯一、移籍の新加入選手なしで開幕を迎えた。ペトロビッチ監督はその理由を「今いる選手を信頼しているから」と語った。苦手にしていた鹿島を相手に渡り合う上で大きな力になったのは、相手の中盤を機能させないように、MF内田宅哉選手をトップ下で先発起用した用兵の妙だった。
ただ、スタートダッシュができなかったことは事実で、開幕2連敗で18位に沈む。68歳のベテラン監督はマラソンの42.195キロに例え、リーグ戦全38試合を38キロとし、「最初の2キロでビリに近い感じになってしまっているけど、我々には36キロ残っている。38キロ走り終えた時に、どこにいるか(が大切)」と焦ることなく、長い目でシーズンをとらえる。名古屋は22日にG大阪、29日には岡山と、ホーム豊田スタジアムでの2連戦で、ピッチを上げていく。



