ベリンガム2発でイングランド60年ぶり頂点へ、W杯4強進出
ベリンガム2発でイングランド60年ぶり頂点へ

サッカーのワールドカップ(W杯)北中米3か国大会は11日(日本時間12日)、準々決勝の2試合が行われ、4強が出そろった。イングランド(世界ランキング4位)はノルウェー(同31位)に2―1で逆転勝ちし、2大会ぶりのベスト4入り。連覇を狙うアルゼンチン(同1位)はスイス(同19位)を3―1で下し、世界ランク上位4チームがそのまま4強に進出した。準決勝はフランス(同3位)―スペイン(同2位)、イングランド―アルゼンチンの顔合わせとなる。(世界ランキングは6月11日時点)

ベリンガムの2発が試合を決める

イングランドは1点を追う前半追加タイムにベリンガムがゴール前に切り込んでシュートを決めると、延長前半に再びベリンガムがこぼれ球を押し込んだ。ノルウェーは36分にシェルデルップが豪快な先制ゴールを挙げたが、2点目を奪えなかった。

「僕は自信家だけど、これは夢でも見なかった」。2ゴールでイングランドを2大会ぶりの4強に導いた23歳のベリンガムが、白い歯を見せた。高温多湿のマイアミ。両チームともプレーのテンポが上がらない中、勝負所で仕掛けた。1点を追う展開で、「大事になったのは精神力」。前半追加タイム、相手のゴールキックを味方が拾うと前線へ。左からのパスを受けて猛進し、同点ゴールを決めると、延長ではシュートのこぼれ球に反応し、決勝点となる大会6点目を押し込んだ。

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ライスの予言とベリンガムの成長

前回大会を控えた約4年前。ロンドンでの代表戦後、中盤でコンビを組んだライスは驚いていた。「彼はイングランドの未来。19歳でこれほどハイレベルな選手は見たことがない」。その後、ドイツからスペインの名門レアル・マドリードに移ったベリンガムは、ここぞの決定力でリーグ優勝や欧州チャンピオンズリーグ制覇に貢献。ライスに先見の明があったことは、明らかだ。

母から、勝っても警告の累積で準決勝に出られなくなる恐れがあるため、反則に気をつけるよう言われていたという。「ここ何日も母が意識付けをしてくれた。僕たちは、もっともっと前進しないと」。イングランドが唯一、世界一を極めたのは1966年大会。60年ぶりの頂点へと近づくチームの中心にベリンガムがいる。

ワイヤ接触が物議

イングランド―ノルウェー戦の前半追加タイム、ノルウェーGKのニーランが蹴ったボールが、カメラをつり下げるためにピッチ上部に張られたワイヤに当たったように見えることが、議論を呼んでいる。落下したボールをイングランドの選手が収め、同点弾につながった。ノルウェーの選手らがゴールの無効を主張したが、判定は覆らなかった。

国際サッカー連盟(FIFA)は声明で、「ボールに内蔵されたセンサーのデータには、異常な変化は記録されなかった」と説明。ノルウェーのソルバッケン監督は「不運だったが、これもサッカーの一部。受け入れるしかない」と淡々と語った。

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