甲府をマラソンで盛り上げる!三枝祐佳さん、リレーマラソン実行委代表が奔走
甲府をマラソンで盛り上げる!三枝祐佳さんの挑戦

甲府市リレーマラソン実行委員会代表の三枝祐佳さん(45)が、地元甲府をマラソンで盛り上げるため奔走している。6月17日、小瀬スポーツ公園(甲府市)で練習に励む三枝さんは、「大好きなマラソンで、生まれ育った甲府を盛り上げていきたい」と語り、小麦色に焼けた肌に白い歯を見せた。

マラソンへの情熱と原点

三枝さんがマラソンを始めたきっかけは、2000年シドニー五輪競泳日本代表・萩原智子さん(46)の存在だ。甲府市立千塚小の同級生で、当時から運動神経抜群だった萩原さんと小学6年の時、校内マラソンで優勝を争い、僅差で敗れたものの自信がついたという。中高では陸上部に入り長距離に打ち込んだが、厳しい練習にもかかわらず記録が伸びず、走ることが嫌になり高校卒業後は競技から離れた。

走る喜びを取り戻したのは、東京の大手銀行で働いていた20代の頃。運動不足解消のためにスポーツジムに通い始め、25歳で初出場したホノルルマラソンで完走を果たした。就職氷河期で非正規雇用を余儀なくされ、心満たされない日々を送っていたが、この挑戦を機に私生活でも自信を取り戻した。結婚して地元に戻り、ジムのインストラクターに転身した。

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地元開催への思い

純粋に走る楽しみを思い出した三枝さんは、市民マラソン大会に出場するようになり、各地で好成績を収め招待選手に選ばれるまでになった。その中で、「なぜ甲府にはマラソン大会がないのだろう」という思いが膨らんだ。マラソンブームも相まって、大会開催地には全国から多くの人が集まり、祭りのように盛り上がる。自身もマラソンを通じてファンになった土地がたくさんあることから、「自分で大会を作って地元を盛り上げよう」と決意した。

人脈も資金もない中、昨年1月、様々な年齢層が小瀬スポーツ公園でランニングを楽しむイベント「こせラン」を開始。そこで出会った仲間たちと大会の構想を膨らませた。道路使用許可が難しいことから、同公園を会場に駅伝のようにたすきをつなぐリレー形式のマラソンを立案した。

苦難の連続と成功

準備を始めると苦難の連続だった。公園内のスタジアムを拠点とするサッカーJ2・ヴァンフォーレ甲府の試合日程が固まるまで利用日が決められず、昨年8月9日開催の許可が下りたのは4月。告知期間が短く、開催2か月前の応募者はわずか14人。クラウドファンディングも失敗し、スポンサーも集まらず、運営会社との契約などで既に数百万円を要しており、「血の気が引いた」と振り返る。しかし、地元大会実現への熱意を県に伝えて補助金を得ると、インターネットなどを通じて徐々に認知され、最終的に想定を上回る約300人の応募が県内外から集まった。

迎えた当日、暑さ対策で夕暮れ時にスタートした大会は参加者の笑顔であふれ、「私はこんな景色をここで見たかったんだ」と胸を熱くした。アンケートでは「次も参加したい」との回答が100%に達した。

今後の展望

現在は、今月18日に開催する第2回大会の実施に向けて準備に奔走する。ゆくゆくは市内を駆けるフルマラソン大会の開催を目指し、機運を盛り上げていくつもりだ。「山梨を代表するスポーツイベントを築きたい」と語り、そのゴールに向かって急がず自分のペースで走り続ける。

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