大卒2年目、埼玉西武ライオンズの渡部聖弥が、厳しいプロの世界でもまれながら、すさまじいパワーの片鱗を見せている。6月21日のオリックス戦では、四回2死一、二塁の場面で甘い球を振り抜き、大阪・京セラドームの左翼5階席へ特大3ランを放り込んだ。渡部は「もう行ったなって」と会心の感触を語った。
約1カ月半の沈黙破る一発
約1カ月半もノーアーチが続き、西口文也監督から「(最後に)いつ打ったんかな?」とからかわれていた。渡部は「1本出たらポンポンいきます」と告げ、翌日の楽天戦で有言実行した。三回の第1打席では真ん中高めの直球を東京ドームの左翼席中段へ。七回の第3打席では真ん中低めの落ちる球を拾い、7号ソロを中堅へ運んだ。様々な球種とコースを捉え、2試合で計3本のアーチをかけた。
「紙一重」の打撃開眼
打撃開眼を予感させたが、渡部は「まだまだです。1本出るか出ないかは紙一重。もっと安定した打撃を身につけたい」と慢心はない。プロの投手のレベルは高く、甘い球を逃さず捉える技術と、打席での集中力を磨く必要性を痛感している。西口監督も「ポテンシャルはある。あとはいかに継続するかだ」と期待を込める。
渡部は2024年のドラフトで西武に入団。大卒ルーキーとして1年目は苦しんだが、2年目で結果を出し始めている。チームは最下位からの脱却を目指しており、渡部の長打力は貴重な戦力だ。今後のさらなる飛躍が期待される。



