第108回全国高校野球選手権大会第11日の15日、敦賀気比は3回戦で智弁和歌山(和歌山)と対戦し、延長タイブレイクの末、3-7で敗れた。5回に鵜飼新馬選手の適時打などで2点を先取したが、8回に追いつかれると、好投を続けていた辻琉成投手が延長11回に力尽きた。5年ぶりの8強には届かなかったものの、粘り強く戦った選手たちにスタンドからは大きな拍手が送られた。
1番打者の役割全う
メンバー表の先頭には、この日も鵜飼選手の名が記された。福井大会から6試合全てで1番打者を任され、積極的な打撃と50メートル6秒0の俊足が持ち味の右打者だ。
初回、初球からスイングし、三塁強襲の内野安打で出塁。得点には結びつかなかったが、チームを勢いづけると、五回には好機で打席が回る。宮本颯選手の内野ゴロの間に1点を先取し、なおも二死二塁の場面で、2球目を中前に運んだ。2点目をもたらす適時打となり、「1打席目でいい当たりが出たので、自信を持って打席に入れた」と振り返った。
甲子園への思い
甲子園でプレーするのは、この夏が初めて。昨秋の北信越大会、準決勝で日本文理(新潟)との接戦に敗れた。選抜大会には出場できず、夢舞台への思いは一層強くなった。打撃や走塁の練習を強化して、「どのチームよりも練習してきた」と語るほどだ。
2安打した初戦の横手(秋田)戦に続き、この日も打線を引っ張ったが、延長タイブレイクの死闘に敗れた。それでも、「全力でやってきた。2年生にはこの経験を糧に来年も甲子園に行ってほしい」と鵜飼選手は前を向いた。敦賀気比での高校野球生活に、後悔はない。(太田征吾)
長谷川陽竜主将は「今まで成長した部分を出せていい試合はできたが、1点を取れる場面で取り切れなかったことが悔しい。甲子園は楽しい場所だったが、悔しさも残った」と語った。



