第108回全国高校野球選手権大会第7日の11日、2年連続13度目の出場となる敦賀気比は、初戦の2回戦で横手(秋田)と対戦し、10-0で快勝した。一回に後藤駿平選手の中前適時打で先制し、三回には辻琉成選手の左前適時打などで5点を奪って突き放した。4人の投手リレーで相手打線を散発4安打に抑え、反撃を許さなかった。3回戦は大会第11日第2試合で智弁和歌山(和歌山)と対戦する。
2年生4番打者が投打で存在感
2年生の4番打者が、2度目の甲子園で投打に気を吐いた。一回二死二塁、「絶対打つ」と気合をいれて立った最初の打席。辻琉成選手は、甘く入った直球を見逃さず、一塁強襲の内野安打で次打者での先制点をお膳立てした。
ここで勢いは止まらない。「単打でつなげよう」と意識した結果、三回には左前適時打、四回にも中越え適時二塁打を放ち、試合の流れを決定づけた。3安打2打点をたたき出し、「自信になった」と充実感をにじませた。
昨夏の甲子園では、力不足を痛感させられた。1回戦で代打出場したが、中飛で凡退し、チームも敗退。悔しさを糧に体をつくり直し、トレーニングと食事で約5キロ増量して今夏を迎えた。
福井大会は14打数3安打と振るわなかったものの、「勢い任せに打っていた」と自らフォームを改善。さっそく甲子園で結果を残し、長谷川陽竜主将も「自由時間もバットを振って打力を伸ばした」とその努力量を認める。
投手としても先発し5回無失点
この日は投手としても先発し、5回を投げて被安打2、5奪三振の無失点ときっちり試合をつくった。「投打で活躍するのが目標。今日はベストだった」と手応えを口にしながらも、「3年生のため、次の試合も投打で活躍したい」。まだ満足はしていない。(太田征吾)
長谷川陽竜主将は「初回に先制点を取れたことが大きかった。クーリングタイム以降、打線がつながらなかったので次戦への課題としたい」と振り返った。
アルプス席から吹奏楽団が力強い演奏
敦賀気比のアルプス席では、吹奏楽部の現役生徒とOBらによる約50人の吹奏楽団が力強い演奏でナインを応援した。三回には「銀河鉄道999」のテーマを演奏。この回5点の大量得点を呼び込み、部員らがハイタッチをして喜び合った。
バリトンサックスを演奏する部長の林浩輝さんは、長谷川陽竜主将と村雲脩吾選手と同じクラス。福井大会決勝は夏休み中で、「おめでとう」の言葉をかけられなかった。「帰ってきたら、よく頑張ったねと言いたい。できるだけ勝ち続けてほしい」と話していた。



