夏の高校野球鳥取大会開幕 鳥取西が米子下し2回戦進出
夏の高校野球鳥取大会開幕 鳥取西が米子下す

第108回全国高校野球選手権鳥取大会(県高野連など主催)が11日、鳥取市布勢のヤマタスポーツパーク野球場で開幕した。開会式では21チームが堂々と行進し、大会の幕が切って落とされた。開会式に続いて行われた1回戦1試合では、鳥取西が米子を10-5で破り、2回戦進出を決めた。12日と13日には、それぞれ1回戦2試合が同球場で予定されている。

試合経過:鳥取西の逆転勝利

鳥取西は同点で迎えた六回、石河と西根がそれぞれ盗塁を決めて得点圏へ進み、相手の押し出し四球で勝ち越した。七回には石河の適時打、八回には植田の適時三塁打などで加点し、突き放した。投手陣も粘りの投球を見せ、米子の反撃を抑えた。

米子は初回、石原颯と富谷の適時打で2点を先制。三回には勝ち越しを許すも、五回に小椋と富谷の適時打で同点に追いついた。しかし、その後は相手の好投に阻まれ、追加点を奪えなかった。

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植田選手の適時三塁打

八回二死三塁の場面で打席に立った鳥取西の植田選手は、「リードしている。力を抜こう」と気負わず振ると、左方向への適時三塁打となった。植田選手は上位打線として攻撃を引っ張ってきたが、4月の練習試合中に右手首に球が当たり靱帯を痛めた。同月末の春季県大会からは下位打線に回らざるをえなかった。しかし、「仕方がない」と切り替え、どんな状況でも出塁することを目指し、球を体の近くで当てる新たなスイングも習得した。けがを糧に身につけた新たな武器を手に、次戦へ向かう。

富谷選手の声援と涙

米子の2年、富谷選手は五回、ネクストバッターズサークルで打席に立つ同学年の小椋へ「力抜いて」「フライで1点返せる」と何度も声を掛けた。チームのムードメーカーである富谷選手の張り上げた声はマウンドに響き、小椋は適時打を放った。点差が開いた八回の厳しい場面でも、守備位置の三塁から「次取り返せばいい」と声を張り上げ、「最後まで気持ちを切らさない」と全力だった。試合後、「お世話になった3年生を勝たせてあげたかった」と涙を流した富谷選手は、来年に向けて率先して声掛けを続けていく。

開会式と選手宣誓

開会式では、鳥取城北の山本尚太主将が選手宣誓を行った。「大会運営に関わる全ての方々への感謝を忘れず、野球ができる喜びを胸に最高の仲間とともに最高の夏にします」と述べ、「高校球児としての誇りを持ち、最後まで諦めず正々堂々と全力でプレーすることを誓います」と結んだ。開会式後はほっとした様子で「緊張したが、ゆっくり自信を持って宣誓できた」と話した。

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