夏の高校野球南北海道大会、道文教大付が北照破る クラークと旭川龍谷がベスト4進出
夏の高校野球南北海道、道文教大付が北照破る

北海道文教大付が北照を破り、春夏連続出場を阻止

夏の高校野球南・北北海道大会は13日、4回戦と準々決勝計11試合が行われた。南大会では、北海道文教大付が初回から得点を重ね、甲子園春夏連続出場を目指した北照を破る波乱が起きた。北大会では、クラーク記念国際と旭川龍谷がベスト4に勝ち進んだ。

小樽双葉の高橋投手が初完封

小樽双葉の高橋渉太投手(3年)は9回118球、5奪三振の好投で、自身高校に入って初の完封勝利を収めた。初回、先頭打者に四球を与えると、長谷川倫樹監督から「いつも通りのピッチングをすれば大丈夫」と言われ、緊張がほぐれた。中学2年から始めたアンダースローでテンポよくストライクを取り、「理想の投球ができた」と語った。この日の被安打は2で、監督も試合後、「よく投げた」と評価した。次戦以降について高橋投手は「野手を信じて自分は自分の投球をする。(準決勝の)エスコンは通過点で、そのまま甲子園に行く」と力を込めた。

北照、土壇場で猛追も及ばず

北照は2点を追う九回二死一、二塁で、この回9人目の打者、7番・沢田碧生(3年)に打順が巡ってきた。この時、チームの思いは一つ。あと少し打席をつなげば逆転――。この回の開始時、北照は6点差をつけられたまま敗北の窮地に立たされていた。「『自分が決める』だけじゃなくて、後ろにつなげ」。攻撃が始まる前、監督の上林弘樹は選手にそう言った。同点に追いつくためには、無死が続いたとしても打順を一巡させる必要があったからだ。その言葉に応えるように、北照は先頭打者から出塁。相手の四球などで2点を返し、主将・手代森煌斗(3年)が二死満塁で外角高めの直球を左方向へはじき返して2点適時打とした。続く沢田は、手代森の「意地と執念の一打」に奮い立ち、打席に立った。

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対する北海道文教大付のエース・大沼樹生(3年)は落ち着いていた。手代森の適時打を浴びた後、タイムを取ってマウンドで集合。すると、仲間から「打たれていい」と伝えられ、緊張がほどけていた。監督の中村亮太も「大沼はピンチで強い」と信じた。大沼は「同点になっても仲間が取り返してくれる」と全力投球。2球目に投げた外角低めの直球は、沢田のバットに捉えられたものの、大きく打ち上がってショートフライに。大沼は、勝利に喜びを爆発させて仲間と抱き合った。沢田は、一塁に走りながら打ち取られる瞬間を見届け、天を仰いだ。

中標津の合掌彪雅選手、かつての仲間に成長を披露

中標津の合掌彪雅選手(3年)は三回、一死一塁で打席に立ち、スライダーを思い切り振り抜き二塁打。その後、仲間の適時打で生還し、本塁で跳び上がって喜んだ。実は、クラーク記念国際からの転校生。同校でも野球部に所属し、1年生の秋から背番号20でベンチ入りした。地元の中標津町に戻り中標津高校に入ったのは2年生の春。日本高校野球連盟の規則で、やむを得ない場合を除き転校生は1年間公式戦に出場できないため、最初はやる気が起きず、スタンドから試合を見て、出場できないことに悔しさを感じた。それでも、チームになじむにつれ仲間を勝たせたいという思いが強くなり、「今自分にできることをやろう」と、レギュラー選手のバッティング練習のサポートやスタンドでの応援に全力を傾けた。3年生になってからは、短打や長打を打つ打撃練習など、試合に向け練習した。ベスト4をかけた13日の試合、相手はクラーク記念国際だった。敗れたものの先制点に貢献し、かつての仲間に自分の成長を見せることができた。「悔いなく野球を終えられて良かった」と語る表情は晴れやかだった。

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