夏の高校野球南・北北海道大会は11日、函館市と帯広市で3、4回戦計3試合が行われ、南北海道のベスト16が出そろった。南大会では、昨夏覇者の北海が14安打10得点の猛攻で快勝。函館大有斗も終盤までの接戦を制して勝ち進んだ。雨天のため、北大会の中標津―釧路江南が継続試合となり、南・北大会の計5試合が12日に順延となった。
北海打線爆発、10得点で圧勝
北海は函館大柏稜との継続試合に臨み、前日からの流れを引き継いで序盤から打線が爆発。14安打を集中させて10得点を挙げ、投手陣も相手打線を5点に抑えて快勝した。北海は次戦もこの勢いを維持し、連覇を目指す。
工藤投手、再起誓う 恩師の言葉で立ち直る
函館大柏稜の先発・工藤遙人投手(2年)は、前日の一、二回で「どこに投げても打たれる」状態で4失点したが、継続試合が決まった後、中学時代の選抜チームの監督から「自分の投球を信じて思い切り投げてこい」と励まされ、気持ちを入れ直した。再開した三回以降は1失点に抑え、五回には一死満塁のピンチを三振とチェンジアップで切り抜ける力投を見せた。試合には敗れたが、「来年には甲子園に行けるよう、四死球を減らし、もっと力をつけたい」と再起を誓った。
札幌創成・東選手、特訓が生んだ堅守
札幌創成の三塁手・東夏輝選手(3年)は、「誰よりもノックを受けてきた自信がある」と語る。六回の守備で内野ゴロを落ち着いて処理し、一塁に送球して打者を打ち取った。中学までは軟式野球だったが、高校入学後に硬式球の扱いに苦しみエラーが続いた。今年4月、練習試合でエラーが続き監督から「帰れ」と言われ、グラウンドを去る経験をした。その後、練習場で監督から1時間近くマンツーマンでノックを受け、「高校生活で一番きつかった」特訓を経て自信をつけた。試合は敗れたが、自身のエラーはゼロ。攻撃でも七回に3点三塁打を放つ活躍を見せ、「自分を見捨てずにいてくれた監督への恩返しができた」と涙ながらに感謝した。
今後の日程と注目ポイント
南北海道大会は12日、順延となった5試合が行われる。北海は連覇に向けて順調に勝ち進んでおり、函館大有斗も接戦を制した勢いで上位進出を狙う。各校の投手陣と打線の調子がカギとなりそうだ。



