聖隷クリストファー、夏連覇へ好発進
夏の全国高校野球選手権静岡大会は11日、2回戦16試合が行われた。昨夏の王者・聖隷クリストファーは富士宮西を八回コールドで下し、夏連覇に向けて好スタートを切った。また、今春の県大会優勝校・知徳は遠江総合を寄せつけず大勝した。12日は残りの2回戦16試合が予定されている。
聖隷は二回無死三塁から7番・高橋豪選手(3年)の中犠飛で先制。その後も犠飛や押し出し四球で得点を重ねた。六回には投手陣が制球を乱し、三つの押し出し四球で3点を失ったが、後続を断ち切った。
4番手で登板したエース・高部陸投手(3年)は自己最速タイの150キロを記録。「右打者へのインコースに直球をしっかり投げきれた」と振り返った。聖隷の田中公隆監督は「初戦で選手の動きが硬かったが、集中して攻撃できていた」と評価した。
捕手から救援登板、富士宮西・日野が奮闘
富士宮西の捕手・日野景都選手(3年)は、5点リードされた八回に守備変更でマウンドに上がった。左脚に張りがあり制球が定まらず、2点を追加されたが、「気持ちを強く持つしかない」と直球で後続を打ち取った。昨夏は背番号1で投手として臨んだが、「打撃に集中できない」課題から捕手に転向。古殿和彦監督は「肩も強く捕球に安定感があり、チームがまとまった」と話す。冬には週1万スイングをこなし、自信を深めた日野は「ともに過ごした仲間に感謝したい」と語った。
桐陽が初回猛攻、2年前の雪辱果たす
桐陽は初回から得点を重ね、常葉大橘に2年前の夏敗れた雪辱を果たした。初回一死二、三塁で5番・芦川愛斗選手(2年)が右前適時打を放ち先制。スタンドから歓声が上がり、後続も2点を追加した。芦川選手は「自分が打って流れを作れてうれしい」と笑顔を見せた。
藤枝東、1年生・池谷の快足が光る
シード校の藤枝東は中盤に長打2本で初戦を勝利。六回二死満塁、2番・増井大翔選手(2年)の右翼方向への大飛球に、一塁走者の1番・池谷凰佑選手(1年)が快足を飛ばし一気に生還。中村匠監督は「怖いもの知らずな1年生で、思い切りが良い」と称えた。
女子部員・上野さん、仲間と共に戦う夏
島田の女子部員・上野汐織さん(2年)は、御殿場西戦で球拾いやボールパーソンを務めた。試合に出られないが、ボール補充やファウルボール拾いなどで試合を支えた。小学2年から野球を始め、体重トレや走り込みなど男子と同じメニューをこなす。憧れは読売ジャイアンツ女子チームの東ここあ選手で、動画を見て打撃に取り入れている。試合はコールド負けしたが、「悔しいけれど、仲間と一緒に戦えて忘れられない夏になった」と語った。



