夏の全国高校野球選手権静岡県大会は11日から2回戦が始まる。12日に登場予定の星陵(富士宮市)の深沢龍之介選手(2年)は、円盤形のフライングディスクを使う競技「アルティメット」の日本代表として、11~18日にスペインで開催されるジュニア選手権に出場するため、2回戦への参加を見送る。国際舞台での活躍を誓いながらも、「先輩とともに最後まで夏を過ごしたい。勝ってくれの一心」とチームの勝利を願っている。
アルティメットと野球、二つの競技に情熱
深沢選手は小学5年生の時にアルティメットを始めた。アメリカンフットボールに似たルールのこの競技で、走力を生かして敵陣でパスを受ける「ミドル」として活躍。「相手と距離を詰めたり、離したり、読み合いをするのが楽しい」と魅力を語る。富士市のチーム「富士龍神」で練習を重ねている。同じ頃に野球も始め、投手との駆け引きが楽しめる打撃に惹かれた。
両立への決断と星陵への進学
中学進学時、どちらかに絞るべきか悩んだが、家族から「両方やっていいよ」と背中を押され、地域の野球チームで打撃を磨いた。野球の強豪校から勧誘を受けるまでに成長し、「どちらも打ち込める環境」を求めて、アルティメットの練習拠点が近く、野球部の設備が整った星陵への進学を決めた。
両競技ではプレー中の軸足や腰の回転が逆で、「使う筋肉や動きが全然違う。左右どちらも鍛えなければいけない」と話す。水曜日は野球部で2時間練習した後、自転車で40分かけて富士市内のアルティメット練習拠点に向かう。「体力的には大変だけど、どっちも好きだから頑張りたい」と両立を続けている。
国際大会とチームへの思い
中学3年時にもアルティメットの世界選手権と野球の大会が重なり、最後の試合に参加できなかった経験を持つ。深沢選手は「いまのチームの雰囲気が大好き」と語り、帰国後に合流できるよう、チームの勝利を祈っている。



