第108回全国高校野球選手権大会第4日の8日、13年ぶり16回目出場の大分商(大分)は1回戦で日本文理(新潟)と対戦し6-4で勝利した。同点で迎えた六回に杉山巧真選手の適時打などで2点を勝ち越し、リードを守り切った。2回戦は大会第9日の第3試合で英明(香川)と対戦する。
均衡破った2年生
均衡を破ったのはメンバー唯一の2年生だった。同点で迎えた六回一死二塁、前の打席でもヒットを放った5番・杉山巧真選手は相手投手の投球を完全に捉えていた。「先輩が必ず長打でかえしてくれる」。浮いたスライダーを振り抜くと球場に快音が響く。6番・萱島夏空選手も後輩の活躍に応える二塁打を放ち、計2点を勝ち越した。
大分商進学の理由
「甲子園常連の明豊を倒したい」。大分商に進学したのは、そんな気持ちからだった。ダッシュやベンチプレスだけでなく、体幹トレーニングや筋トレ効果を高めるための食トレにも力を入れた。体重を約5キロ増やして迎えた大分大会では、決勝で勝ち越し打を放ち、13年ぶりの甲子園出場に貢献。共に外野を守る3年の中津熊辰己選手は「朝や夜の自主練習に励んでいて、一番やる気がある」と評価する。
感謝の気持ちで次へ
この日、杉山選手は4打数3安打。初めての大舞台で堂々とプレーできるのは「楽しめ」と声をかけてくれる先輩がいるからこそ。「大分の野球のレベルを全国に伝えたい。少しでも長く先輩と野球がしたい」。感謝の気持ちで、次もバットを握る。(神田知美)
那賀誠監督は「(先制されても)よく慌てずに戦ってくれた。精神的な成長を見られてうれしかった。次戦も思い切りチャレンジしていきたい」と話した。



