新田エース築山、花巻東に惜敗もプロで甲子園帰還誓う
新田エース築山、花巻東に惜敗もプロでの甲子園帰還誓う

第108回全国高校野球選手権大会第5日が9日に行われ、5年ぶり2度目の出場となった新田(愛媛)は花巻東(岩手)に2-4で敗れ、初戦突破はならなかった。先発したエースの築山朔弥投手は8回4失点と粘りの投球を見せたが、あと一歩及ばなかった。

粘投も実らず

築山投手は「3年間の思いをぶつける」と誓った通り、力のある直球を軸に終盤まで球威は衰えず、自己最速に迫る140キロ超もマーク。気迫のこもった111球を投げ抜いた。

失点につながったのは、わずかな隙だった。二回は四球でピンチを広げ、四回は死球で出した走者が最後は暴投で生還。八回も暴投絡みで失点した。岡田茂雄監督は「焦って投げ急ぎ、ミスもあった」と振り返る。走者を出した回はことごとく失点につながり、築山投手は「(打者から)何が何でも1点を取るという気持ちが伝わってきた」と相手打線の勢いを認めた。

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反撃も実らず

打線は五回に木下春空選手の犠飛、六回に秋山祐太選手の適時打で反撃したが、及ばなかった。

成長の軌跡

昨秋までは背番号10だった築山投手。1メートル86の恵まれた体格を生かし切れず、取り組んだのは体幹強化だった。30~40分、100回1セットの腹筋を続け、投球動作でバランスを崩す悪癖を正すため、瞬発系のトレーニングにも取り組んだ。一冬を越え、130キロ台だった速球は最速144キロに。パワー十分の直球を武器に、春の四国大会優勝、そして甲子園出場の原動力になった。

夢は続く

試合後、敗戦の責任を背負い込んだが、エースの夢には続きがある。「悔しい気持ちだけで終わったら人間はそれまで。もう一度全部見つめ直して、勝てる投手になってプロ野球で甲子園に帰ってくる」。大舞台での経験を糧に、更なる成長を誓った。

スタンドへのあいさつ後、ベンチに戻る新田の選手たち。

酒井真聖主将は「見えないミスから失点につながった。甲子園で勝つことが目標だったので悔しいが、プレーできたことは誇りにしたい」と語った。

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