第108回全国高校野球選手権大会第5日の9日、7年ぶり8度目出場の中京(岐阜)は1回戦で霞ヶ浦(茨城)と対戦し、3―6で敗れた。初回に先制点を挙げたものの、五回に勝ち越しを許した。七回には鈴木悠悟選手と竹内湊人選手の連続適時打で2点を返したが及ばなかった。最後まで全力を尽くした選手らに、スタンドから拍手が送られた。
角谷主将の両親が集大成を見守る
中京のアルプス席では、地元の大阪府堺市から角谷将主将の父・剛さん(54)と母・京子さん(53)が応援に駆けつけた。応援団の紺色のシャツに身を包み、声をからしながら息子の甲子園での活躍に声援を送った。
剛さんもかつては高校球児。甲子園の夢はかなわなかったが、角谷主将も父の意志を継ぐように、小学3年から野球を始めた。守備位置も父と同じ二塁。中学までの角谷主将は、地元のクラブチームで野球漬けの日々を送った。
剛さんは打撃練習に夜遅くまで付き合い角谷主将の成長を後押し。京子さんも力強いプレーができるよう、肉中心の献立で体重増加を手助けし、野球中心の生活を支えたという。
角谷主将にとってこれまでの野球人生の集大成ともいえる今大会。五回、角谷主将が三遊間を抜くヒットで出塁すると、2人は両手のメガホンを打ち鳴らして大きな歓声を上げた。剛さんは「どんな活躍を見せてくれるか楽しみ」と話し、京子さんも「力強いスイングでどんどん打ってほしい」と期待していた。(高見怜弥)
瑞浪市でPV、市民ら約100人が声援
中京高校の地元、岐阜県瑞浪市では、市総合文化センターでパブリックビューイング(PV)が行われ、市民ら約100人が試合の行方を見守った。チームカラーのオレンジ色のスティックバルーンが配布され、市民らはチームが得点したり選手が好プレーをしたりする度にたたいて歓声を上げていた。
筋金入りのプロ野球ファンという同市西小田町、会社員男性(45)は「惜しい結果だったが、最後まで粘りを見せてくれた」と、健闘をたたえた。一緒に観戦した長男(8)は「僕も地元の少年野球チームに入って頑張りたい」と話していた。



