明徳義塾、日南学園にサヨナラ負け 初戦敗退
明徳義塾、日南学園にサヨナラ負け 初戦敗退

第108回全国高校野球選手権大会第6日の10日、2年ぶり24度目出場の明徳義塾は1回戦で日南学園(宮崎)に1―2でサヨナラ負けした。九回二死から連打で一、二塁とされ、次打者に左前打を許した。

先制も追加点奪えず

一回に里山楓馬選手の適時打で先制し、藤本優善投手の好投で主導権を握っていたが、前半の再三の好機で追加点を奪えなかったのが響いた。

一回、右前打で出塁した田内望夢選手がすかさず二塁へ盗塁して先制の好機。二死後、4番・里山選手は「1点取って仲間を鼓舞する」と打席に入った。2球目の変化球をコンパクトに打ち返し、中前へ先制打。今夏の高知大会では、打率1割と苦しんでいただけに「狙い球を絞らず、思い切り振った結果。打てて良かった」と振り返った。

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里山選手の奮闘

1年春から正捕手で出場して、甲子園は春夏3度目。もともと肩には自信があり、五回には二塁を狙った一塁走者をアウトにして「冷静に判断して送球できた」。リード面でも「自分の一番いい球を引き出してくれる」という後輩の藤本投手の好投を支えた。

だが、終盤は相手に傾いた流れを止められなかった。八回は救援した田宮諒太郎投手が満塁のピンチを切り抜けたものの、九回は簡単に二死とした後に3連打された。サヨナラの走者が本塁に滑り込むと、里山選手は「終わったなと思い、悔しかった」とひざまずいてしばらく立ち上がれなかった。

成長の跡

それでも馬淵史郎監督が「打てないし、体も小さい」とこぼしていたチームが長打3本を含む9安打を放ち、甲子園で成長の跡を見せた。試合後、里山選手から「頑張れ」と声をかけられた藤本投手は「強くなって甲子園に戻ってくる」と誓った。(太田征吾)

元プロの父が見守る

明徳義塾のアルプス席では、筧遥真選手の父でプロ野球・オリックスなどで活躍した筧裕次郎さん(42)が駆けつけた。筧さんは捕手として2002年の夏に出場し、4番打者として同校を甲子園初優勝に導いた。引退後、現在は地元の兵庫県内の野球チームで指導している。

2年生の夏に遥真選手はメンバー入りを逃し落ち込んでいたが、指導者という立場から筧さんは息子に特に声を掛けなかった。しかし、甲子園出場を決めた際には指導者と選手の枠を超えて、父親と息子として初めてハイタッチを交わしたという。

この日、二回に遥真選手が安打を放つと筧さんは塁上の息子に優しい視線を送っていた。「とりあえずほっとした。この後もチームのために仕事をしてくれれば」と話した。

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