福山・小田監督の意識改革、初の甲子園で天理と対戦
福山・小田監督の意識改革、初の甲子園で天理と対戦

第108回全国高校野球選手権大会で、広島県代表の福山は大会第6日の10日、第4試合で天理(奈良)と対戦する。過去、広島大会で16強が最高成績だった福山。市立校の躍進の背景には、4月に就任したばかりの小田浩監督(62)による意識改革がある。

創部からの苦闘と転機

1975年創部。学業中心の生徒も多く、夏は長年1、2回戦を突破するのがやっとだった。転機は2022年。広島商や広島新庄を甲子園に導いた迫田守昭さん(80)が監督に就いた。迫田さんの下でプレーしたいと部員数は急増。21年の25人から24年は60人となり、現在も57人が所属する。

福山市も部を盛り上げようと、21~24年度に計約3億4000万円を投じ、屋内練習場や寄宿舎、夜間照明を整備するなどした。入試に出願できる生徒の居住地域も近隣市町から県内全域に広げた。

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小田監督の意識改革

徐々にチーム力を高める中、25年夏に迫田さんが体調を崩して退任。コーチから昇格した長門功さんを経て、小田監督が今春に監督となった。過去に西条農や総合技術を率いて甲子園に出場した経験がある小田監督は、選手たちに「3失点以下に抑え、みんなで5点を取る野球をしよう」と繰り返し説いた。渡辺雄介主将(3年)は「全員4番のつもりで打とうと割り切ることで心に余裕ができた」と話す。

選手の個性も尊重した。エースの来山凌也投手(3年)は夏前の練習試合で三振を狙った速球が中飛となり悔しがっていたが、小田監督から「球威に押されていた。フライほど楽なアウトはない」などと声を掛けられ、自信につながったという。

広島大会での躍動

迎えた広島大会で選手たちは躍動した。全6試合でいずれも3失点以下と、小田監督の目指す野球を体現し、初の甲子園切符をつかんだ。

「チームのMAXはまだ出せていない。甲子園では勝ちにこだわりたい」と小田監督。冷静な語り口ながら、自信がみなぎっていた。(佐藤行彦)

監督対談

「思い切ってぶつかる」…監督対談 福山の小田浩監督と天理の藤原忠理監督に互いの印象や意気込みなどを聞いた。

相手チームの印象は
小田「優勝も経験されている高校なので対戦できて光栄に思う」
藤原「初回からしっかりとゲームをつくってくるチームだと思う」

相手で警戒する選手は
小田「長尾亮大投手の直球の強さ。あまり経験したことがない球だと思う。対応したい」
藤原「バッテリーを警戒したい。予選も見事な継投で、バッテリー中心にチームをつくっている」

意気込みを
小田「春夏通じて初めての甲子園なので思い切ってぶつかっていきたい」
藤原「どこも強豪。自分たちの守り勝つ野球ができるように臨みたい」

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