Jリーグの助っ人外国人はなぜブラジル人ばかり?781人の歴史が日本サッカーを強くした
Jリーグ助っ人外国人はなぜブラジル人ばかり?781人の歴史

Jリーグが1993年に開幕して以来、外国人選手の多くをブラジル人が占めてきた。その数は実に781人に上る。なぜこれほどまでにブラジル人選手が日本に集まるのか。連載『サッカーと地政学』の木崎伸也氏が、その背景を歴史的・地政学的な観点から掘り下げる。

ブラジル人選手が多い理由:歴史と経済の結びつき

ブラジルと日本の関係は、20世紀初頭の移民にさかのぼる。1908年、最初の日本人移民がブラジルに渡り、以降多くの日系人がブラジル社会に根付いた。この日系コミュニティが、サッカー選手の往来を促進する基盤となった。また、ブラジルはサッカー大国であり、選手層が厚いため、日本から見ればコストパフォーマンスの良い人材を獲得しやすい。さらに、ブラジル人選手の技術や創造性は、Jリーグのレベル向上に大きく貢献した。

木崎氏は「781人という数字は、単なる偶然ではなく、両国の経済的・文化的な結びつきを反映している」と指摘する。ブラジル人選手は、Jリーグ創設当初から中心的な役割を果たし、日本のサッカー発展に欠かせない存在だった。

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Jリーグの外国人枠とブラジル人選手の影響

Jリーグでは、外国人選手の登録に制限があるものの、ブラジル人選手は常に高い割合を占めてきた。これは、ブラジルサッカーが持つ世界的な競争力と、日本との親和性の高さによる。多くのブラジル人選手がJリーグで活躍し、後に日本代表として帰化するケースも少なくない。例えば、ラモス瑠偉や三都主アレサンドロらは、日本代表の強化に直接貢献した。

また、ブラジル人選手の流入は、日本人選手の技術向上にも寄与した。彼らとの日常的な練習や試合を通じて、日本人選手はより高度な技術や戦術感覚を身につけることができた。木崎氏は「ブラジル人選手は、日本サッカーに『刺激』と『多様性』をもたらした」と評価する。

地政学的視点:なぜブラジルなのか

地政学的に見ると、ブラジルは南米の大国であり、サッカーを通じて日本との関係を深めてきた。日本はアジアに位置する一方、ブラジルは南半球の遠い国だが、サッカーという共通言語が両国を結びつけた。また、ブラジルはポルトガル語圏であり、英語圏の選手に比べて日本での適応に課題があるものの、日系コミュニティの存在が移住を容易にした。

さらに、ブラジル人選手の年俸は欧州トップリーグに比べて低く、Jクラブにとっては現実的な選択肢だった。この経済的な合理性も、ブラジル人選手が多く採用された要因の一つである。

今後の展望:ブラジル人選手の役割は続くか

近年、Jリーグのレベル向上に伴い、欧州からの選手も増えているが、ブラジル人選手の存在感は依然として大きい。今後も、ブラジルと日本のサッカー交流は続き、新たな才能が日本に渡ってくるだろう。木崎氏は「781人のブラジル人選手が築いた歴史は、日本サッカーの財産だ」と結論づける。

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