敦賀まつりに向け、住民有志による「つるがの山車保存会」は、山車の一つ「東町山車」の四隅を彩る「竹雀角房金具」を修繕した。金色の輝きを取り戻した山車は、来月2日から始まるまつりで披露される。
修繕された竹雀角房金具の特徴
東町は江戸時代、北前船による収益で潤った富裕層が住んでいた地域で、現在の相生地区などにあった。東町の豪華な山車は空襲で焼失したが、漆塗りの高欄など装飾品の一部は残り、1994年に山車全体が復元された。
今回、修繕された竹雀角房金具は、武者人形などが載る山車上部の「舞台座」の四隅に房を取り付ける錺金具で、高さ約36センチ、幅約12センチ。銅製の竹の節から、黄銅製の枝や葉が広がり、翼を広げた雀が止まる様子を表現した造形が特徴だ。
修繕の経緯と費用
破損や変色が目立ってきたことから、保存会は京都国立博物館で金属成分を分析し、祇園祭の山鉾の修理などを手がける「後藤錺金具製作所」(京都市山科区)に修繕を依頼。鮮やかな金属の光沢を取り戻した。約83万円の費用は市の補助金などを充てた。
また、分析の結果、江戸後期に作られた後、何度か修繕されていたこともわかった。同製作所の後藤正太社長(50)は「本体や雀は良質な金メッキが施されており、薬剤で丁寧に洗浄するだけで、ほぼ元の光沢に戻った。非常に繊細で凝った作りだ」と驚いていた。
保存会会長のコメント
保存会の堂田英治会長(77)は「絢爛さを競い合った、往時の敦賀のにぎわいがしのばれる。今年の敦賀まつりでは、ぜひ注目してほしい」と話した。



