長崎の夏の風物詩「精霊流し」が15日夜、長崎県内各地で行われた。初盆を迎えた故人の霊を船に乗せて西方浄土へ送り出す伝統行事で、にぎやかに故人を送ろうと街中に爆竹の音が響いた。
鐘の音と掛け声で練り歩く
「チャンコン、チャンコン」の鐘の音と、「ドーイ、ドーイ」の掛け声に合わせて、家族らは船をひき、故人に思いをはせながら練り歩いた。長崎市の市街地では、沿道に多くの見物客が訪れ、船を見つめていた。
特製シャツで祖母らを送る
この日、祖母など2人の女性を送った長崎市の浜崎真飛那さん(24)の一家は、2人の名前を記した特製のシャツを着て精霊流しに臨んだ。船には2人の人柄がにじむ笑顔の写真を添えた。浜崎さんは「ふたりともまじめでやさしい人だった。おばあちゃんとの思い出を振り返り、きょうは明るく送りたい」と話した。
今年の精霊船は過去5年で最少
長崎県警交通規制課によると、今年の精霊流しに伴い、警察の道路使用許可が下りた全長2メートル以上の精霊船は県内で616隻あり、このうち長崎市内は357隻だった。昨年は県内で703隻で、市内は394隻。2022年からの5年間では今年が県内、市内ともに最も少なかった。



