気象庁は27日、富山県氷見市や石川県羽咋市などに「レベル5大雨特別警報」を発表した。各自治体は住民に「緊急安全確保」を発表し、直ちに命を守る行動を取るよう求めた。千葉県内の各地で13日に初めて「レベル5大雨特別警報」が発表され、深刻な被害をもたらしたが、わずか2週間で2例目の発表となった。
もはや特異な気象状況ではない
もはや特異な気象状況ではなく、どこでも起きうる災害と知るべきだ。そして警報の発表時に取るべき行動を、再確認しなければならない。「レベル5」は、すでに何らかの災害が発生しているか、切迫している極めて危険な状況であるときに発表される。
命にかかわる災害が発生する可能性が非常に高い状況で発表される「レベル4」では「速やかに避難」することを要請されるが、「レベル5」では、すでに安全な避難が困難な状況であるため、むやみに外に出ず、命を守るための「最善の行動」を取ることが求められる。
命を守るための具体的な行動
具体的には、2階以上に上がる「垂直避難」や、土砂崩れなどの危険がある家屋では、できるだけ斜面から遠い部屋に避難する行動が推奨される。道路冠水などで立ち往生する可能性があるため、車での避難、移動は行わない。河川や用水路の様子を見に行くような行動は、もってのほかだ。
千葉豪雨では、犠牲者の多くが水没した車内や屋外の路上などで発見された。「レベル5」が発表されたら屋内のできるだけ安全な場所にとどまることを徹底する。避難所などへの移動は、雨脚が弱まり、屋外の水が引くのを待ってから慎重に行う必要がある。
今後の備えと支援
9月は台風の発生数、日本列島への接近、上陸の件数が多くなる季節でもある。大雨や土砂災害への対応、準備は平時に確認を徹底しておかなくてはならない。北陸では、浸水被害からの復旧作業が酷暑下で始まる。熱中症に最大の注意を払いながら、ボランティアを含む広範な支援が必要となる。熊本地震や千葉豪雨同様、多くの人の力で支えていきたい。



