九州新幹線西九州ルートの新鳥栖―武雄温泉間について、国土交通省と佐賀県が2027年度からの実施に合意した環境影響評価(アセスメント)に向けた具体的な動きが26日に始まった。今年度中に行う事前調査の技術検討会の初会合で、ボーリング調査の地点などを10月にも決めて作業を進めるという。
整備方式未定でもアセス先行へ
西九州ルート新鳥栖―武雄温泉間のフル規格での整備に対し、佐賀県は財政負担や在来線の利便性低下などの懸念を示してきたが、ルートを定めずに27年度からアセスを行うことで、7月に国交省と合意した。
国交省の水嶋智事務次官(当時)が山口祥義知事と協議を重ね、佐賀県の財政負担に一定の上限を設けるなど「特別の配慮」を行う条件を示したことで、事態が動いた。
今後のスケジュール
アセスの準備で国交省と鉄道事業者が連携し、技術検討会では調査方法や地点選定を進める。初会合では、ボーリング調査の地点を10月にも決定し、作業を進める方針が示された。
整備のあり方が決まっていない区間でのアセス実施は異例で、今後の調査結果がルート選定や事業計画に影響を与えるとみられる。



