7月28日に発生した熊本地震は、農業県の熊本に大きな影響を及ぼした。最大震度7を観測した氷川町では、特産の梨も被害が深刻だ。収穫の時期を迎える品種がある中、8~9割が落果した。励ましの声に背中を押され、再起を誓う農家がいる。
「吉野梨」の被害と支援の訴え
旧村名にちなんだブランドの「吉野梨」は100年を超える歴史があり、町の「ふるさと納税」の返礼品になっている。JAやつしろ吉野梨部会(加盟農家69軒、計73ヘクタール)によると、損失額は約5億円。
坂本俊介部会長は6日、視察に訪れた鈴木憲和農林水産相に「農家が安心して経営を継続できるように、支援をお願いします」と訴えた。
「RePear」に込めた意味
町内で120年続く農園「フルーツガーデン虹色」を経営する吉村郁哉さん(40)は発災時、運搬車で果樹園を移動していた。「ドーン」という地鳴りとともに、地面は「荒れた海」のように揺れ始めた。
収穫期のナシは傾けると枝から落ちやすく、地震の揺れで多くの実が落ちた。夫妻は無事だった梨をアイスに加工し、新たな商品として販売する計画だ。その名も「RePear」――「再起」と「梨」をかけた願いが込められている。



