熊本県で最大震度7を観測した地震で、県災害対策本部は31日午前、新たに1人の死亡が確認されたと発表した。死者は、災害との関連を調査中の1人を含めて計35人となった。
生存率が急激に低下するとされる「発生から72時間」が迫る中、生存者がいないか確認する捜索活動が続いている。
日本製紙八代工場とイオンモール熊本での被害
県などによると、新たに確認された死者は、煙突が折れて建物が損壊した日本製紙八代工場(八代市)の1人。同工場では閉じ込められた11人全員の救助が完了したが、うち計9人が亡くなった。
爆発が起きた商業施設「イオンモール熊本」(嘉島町)では計7人が死亡。県が把握している不明者は全員救助されたが、取り残された被災者がいないか、捜索が続いている。
死者35人の内訳
死者35人の内訳は、八代市20人(30~90歳代の男女)、嘉島町7人、氷川町4人(50~90歳代の男女)、宇城市2人(60~70歳代の男性)、甲佐町1人(20歳代のベトナム国籍の男性)。1人については災害との関連を調べている。
九州新幹線が博多―熊本間で再開
地震発生から全線で運転を見合わせた九州新幹線は、29日夕に再開した福岡県内の一部区間に続き、この日から筑後船小屋駅(福岡県筑後市)と熊本駅(熊本市)間が再開し、博多―熊本間がつながった。熊本駅では、朝から通勤客や帰省客の姿が見られた。
避難所390か所、断水・停電続く
県のまとめ(31日午前7時30分時点)では、390か所で避難所が開設され、9105人が避難している。八代市や宇城市など10市町の計7万9100戸で断水が続いている。
九州電力によると、31日午前11時半現在、約3600戸が停電しているが、同日夕方までの復旧を目指している。



