大槌のジビエ会社、売り上げ15%を熊本地震の被災地支援に
大槌のジビエ会社、売り上げ15%を熊本地震支援に

大槌町のジビエ加工販売会社「MOMIJI」は、オンラインショップの売り上げの15%を熊本地震の被災地支援に充てる取り組みを続けている。東日本大震災で被災した社長の兼沢幸男さん(41)は「困ったときはお互いさま。できる限りの支援を続けていきたい」と話す。

震災を機に起業

兼沢さんは震災当時、商船の乗組員として働いていた。大槌町の自宅で同居していた母・幸子さん(当時53歳)は町内に住む祖母を車で迎えに行ったまま津波で行方不明になった。

その後、兼沢さんは地元のガス会社に就職。しばらくして親戚から「鹿にコメを食い荒らされて困っている」と聞かされた。このことをきっかけに猟銃の免許を取得。「害獣」として駆除される鹿肉をジビエに有効活用できないかと考え、仕留めた害獣などを加工販売する同社を2019年に起業した。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

能登半島地震での支援活動

被災時には全国から集まったボランティアらの炊き出しや生活物資の支援などを受け、時間の経過とともに、兼沢さんは「人は助け合わなければいけない」との思いを強くしたという。24年の能登半島地震では地震発生直後から約半年間、輪島市内の避難所を巡って炊き出しなどのボランティア活動を行ったほか、同年9月の石川県内の大雨被害では、被災地住民たちとともにスコップで泥をかき出したりした。

熊本地震への恩返し

今年4月に起きた大槌町の山林火災。加工食品の購入者に熊本県民もおり、熊本地震に心を痛めた。「その恩返しの意味も込めた」。同社は鹿のカレーやシチュー、ギョーザなどの約30種類を扱っており、7月30日には同社のサイトでの支援を始めた。兼沢さんは「支援金は熊本県の氷川町など被害が甚大な自治体に送りたい。今後も被災地のニーズを把握して支援したい」と語った。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ