勉強しても成績が上がらない原因は「点の知識」にあり、繋げる力が鍵
勉強しても成績が上がらない原因は「点の知識」にあり

「勉強しても成績が上がらない」悩みの正体

「一生懸命勉強しているのに、なかなか成績が伸びない」――そんな悩みを抱える子どもは少なくない。一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事で『ドラゴン桜2』編集担当の西岡壱誠氏は、その原因を「知識が点のまま孤立していること」だと指摘する。

一問一答形式のテストであれば、「光合成とは?」→「植物が〜」、「明治維新は何年?」→「1868年」といったように、問い方が固定され答えも一つに定まっているため、点の知識でも点数は取れる。しかし、応用問題や記述問題、さらには社会に出てからの「考える力」を試される場面では、事情が一変する。

応用問題で求められる「繋げる力」

「都市部で二酸化炭素濃度が上がると、植物にどんな影響が出るか?」「明治維新と現代日本の企業文化には、どのような繋がりがあるか?」――こうした問いに答えるには、複数の知識を頭の中で結びつけ、新しい論理を組み立てる必要がある。

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「光合成」と「二酸化炭素」と「都市環境」を繋げる。「明治維新」と「殖産興業」と「現代の企業文化」を繋げる。この“繋げる作業”ができて初めて、応用問題の答えが組み立てられる。ところが、知識が「点」のまま孤立していると、この作業ができない。頭の中に単語は入っているのに、それを引っ張り出して繋げるルートが存在しないからだ。

「一問一答は解けるのに応用問題が解けない」症状

西岡氏は「一問一答は解けるのに応用問題が解けない」という状態を、まさに“繋げるルートがない”状態の典型的な症状だと説明する。では、どうすればこの「繋げる力」を身につけられるのだろうか。

答えはシンプルだ。「繋げる練習」を日常的にするしかない。知識同士のリンクは、参考書を読んでいるだけでは自動的には形成されない。自分の頭で“引っ張り出して繋げる”という能動的な作業を経てはじめて、脳内に繋がりのルートができると西岡氏は強調する。

「繋げる力」を鍛える具体的な方法

西岡氏は、知識を繋げるための具体的な方法として、例えば「今日学んだことを、昨日学んだことと関連づけて説明してみる」といった習慣を提案する。また、複数の教科の知識を組み合わせて考えるクロスオーバーな学習も有効だ。例えば、歴史の出来事を地理的条件と結びつけたり、理科の現象を数学的な視点で分析したりすることで、知識同士のネットワークが強化される。

「繋げる力」は一朝一夕には身につかないが、日々の学習の中で意識的に練習を積み重ねることで、確実に向上する。応用問題に強くなりたいなら、まずは「点」の知識を「線」で結ぶ習慣から始めてみてはいかがだろうか。

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