勉強しても成績が上がらない理由は「点」の知識にある、関連語を5つ言えるか?
「点」の知識が成績を下げる、関連語5つ言えるか?

「勉強しているのに成績が伸びない」という悩みを抱える子どもは多い。一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事で『ドラゴン桜2』編集担当の西岡壱誠氏は、その原因を「知識の持ち方」にあると指摘する。同氏によれば、多くの子どもは単語を「点」でしか覚えておらず、周辺知識と結びついていないという。

「光合成」の関連語を5つ挙げられますか?

西岡氏は、次のような質問を子どもたちに投げかける。「じゃあ、“光合成”という言葉と繋がっている言葉を、5つ挙げてみて」。すると、多くの子どもが固まってしまう。少し考えて「二酸化炭素……」と一つ出てきても、もう一つ絞り出して「酸素」。そこで止まってしまうケースが驚くほど多いという。

本来、「光合成」の周りには無数の関連語がある。二酸化炭素、酸素、水、ブドウ糖、葉緑体、クロロフィル、光エネルギー、化学エネルギー、呼吸、生態系、食物連鎖……。しかし、ヒントなしにはこれらの言葉が出てこない。一方で、「光合成って、何を取り入れて、何を作るんだっけ?」「光合成を作るための細胞小器官の名前、なんだっけ?」という一問一答形式の質問には答えられる。これは、光合成という情報を「点」でしか覚えていない証拠であり、まさに「勉強しているのに成績が上がらない」正体だと西岡氏は言う。

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どの科目でも共通する「点の知識」の問題

この現象は理科に限らない。社会科でも同様だ。「明治維新と繋がる言葉を5つ挙げて」と聞けば、本来なら廃藩置県、大政奉還、西郷隆盛、文明開化、殖産興業、富国強兵、四民平等……と山ほど出てくるはずのキーワードが出てこない。「明治維新は1868年」と即答できても、その周辺が真っ白なのだ。

これは特定の教科の問題ではなく、その子の「知識の持ち方」そのものの問題である。単語を単独では覚えているが、周辺と接続されていない。この状態が、「勉強しているのに応用問題が解けない」子どもの共通点だと西岡氏は指摘する。

応用問題になると失点する理由

「点」の知識では、応用問題に対応できない。なぜなら応用問題は、複数の知識を組み合わせて解く必要があるからだ。関連語が頭の中でネットワーク化されていないと、問題文から必要な知識を引き出せない。西岡氏は、知識を「点」から「線」や「網」に変える学習法が必要だと説く。具体的には、一つのキーワードから連想される言葉を積極的に挙げる練習や、関連図を書くことが有効だという。

この記事は全5ページで構成されており、次ページ以降では応用問題での失点を防ぐ具体的な方法が紹介される。西岡壱誠氏は、ドラゴン桜シリーズの編集担当として、多くの受験生の学習指導に携わってきた経験から、この「知識の点」問題を解決する方法を提唱している。

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