有名大学の個性派入試3選 図書館6時間や5分プレゼンなど
有名大学の個性派入試3選 図書館6時間など

実在する有名大学が実施する、一般的な筆記試験とは一線を画すユニークな入試が注目を集めている。知識量ではなく、知識の応用力や探究心を測ることを目的としたこれらの入試は、大学の理念と直結した選抜方法として実施されている。

図書館に6時間こもる「図書館入試」

筑波大学が実施する「図書館入試」は、その名のとおり、6時間もの長い時間を大学の図書館にこもり、与えられた1つのテーマについて小論文を作成するというものだ。昼食や休憩を挟みながら、書架の間を歩き、資料を集め、思考を深め、書き上げる。この6時間の中で問われるのは、単なる知識量の多寡ではなく、その知識をいかに「応用」できるかという点である。

一般入試で試される「制限時間内に既知の解を出す力」とは異なる種類の能力が測定されるこの入試は、"大学入学後にこそ問われる力"を入試の段階で見ようとする試みだ。大学の公式サイトでも、この入試は「風変わりな、しかし受験することで"何かをえられる"入試」と表現されており、大学側の矜持が滲んでいる。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

探究の成果を評価する「探究評価型」

関西学院大学が実施する「探究評価型」入試は、受験生が3年間ひたすら追い続けた1つのテーマの探究成果そのものを評価する。選んだ本を5分でプレゼンする形式など、探究のプロセスと成果を直接問う内容となっている。

図書館と実験室で思考力を測る「新フンボルト入試」

お茶の水女子大学の「新フンボルト入試」は、リベラルアーツと女性研究者育成の理念に基づき、図書館と実験室での思考力を測る。長時間資料と向き合うことが苦にならない受験生向けの入試となっている。

大学の理念と入試方式が直結

これらの入試に共通するのは、「大学が学生に求める資質を、大学の学問領域に忠実な形で測ろうとしている」点だ。図書館情報学の筑波大学は本を通じたコミュニケーションで、探究の関西学院大学は探究の成果そのもので、リベラルアーツと女性研究者育成のお茶の水女子大学は図書館と実験室での思考力で測る。どれも大学の理念と入試方式が一本の線で繋がっている。

本が好きな子が一般入試の物差しの上では平凡に見えるのは当たり前のことだが、その子は筑波大学の知識情報・図書館学類にとって、まさに求めている学生像である可能性がある。同様に、3年間一つのテーマを追い続けた子は関西学院大学の探究評価型で、長い時間をかけて資料と向き合うことが苦にならない子はお茶の水女子大学の新フンボルト入試で、それぞれの"性質"をそのまま入試の武器にできる場所が日本のどこかに存在する。

大切なのは、それを知っているかどうかだ。ここで紹介した3つの入試は、全国何千通りとある推薦入試のごく一部にすぎない。これから大学入試に挑む方も、その保護者も、模試の偏差値表だけを見て進路を決めないでほしい。お子さんの"変な趣味"や"妙なこだわり"は、実はもう、日本のどこかの大学が待ち構えている宝物かもしれないのだから。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ