明治大学の堀田秀吾教授と、フリーアナウンサーで気象予報士の磯貝初奈氏が、社会人の勉強が捗る秘訣について対談した。両氏は、難関とされる東大やシカゴ大学院を経験し、それぞれの分野で活躍してきた。
「楽しくない」ではなく「まだ楽しい段階じゃない」
磯貝氏は、勉強を続けていると内容に見慣れ、点と点がつながって「楽しい」と感じられるようになると話す。「勉強が楽しくないときは、『楽しくない』じゃなくて『まだ楽しい段階じゃないんだな』という受け止め方をしてることが多いです」と語った。
堀田氏が「どういうときに点と点が繋がって『楽しくなった』と感じるんですか?」と尋ねると、磯貝氏はクイズ番組のために勉強した際のエピソードを紹介。サルスベリが「百日紅」と書くことを知り、その由来を調べたところ、7月から10月までの約3カ月、日数にして100日間咲くからだとわかったという。その時期に道端で実際に百日紅を見かけ、「本当に咲いてる。やっぱり10月まで咲くのかな? これから見ておこう」と思い、その道を歩くのが楽しみになったと振り返った。
堀田氏は「『サルスベリ=百日紅』と覚えておしまい、ではなく、勉強そのものを楽しめるように工夫してますよね」と評価。「得た知識をもう1つ深めることで身につける。磯貝さんは、それをどう楽しむかまで考えているので、好奇心の一歩先を行っていると思いますね」と述べた。
磯貝氏は「たぶん漢字と読みだけを機械的に対応させて覚えるのが好きじゃないんですよね」とし、「どうやったら“漢字を覚える”という勉強が楽しくなるかな」と考えた結果かもしれないと話した。
「解けた瞬間の喜び」のためなら、がんばれる
堀田氏は、磯貝氏が大学院で経済学を学び、講義がすべて英語だったことに触れ、「それも『あるとき楽しくなった』んですか?」と質問した。
磯貝氏は、経済学に触れるのも初めてで、英語で授業を受けたこともなかったため、最初は何を聞いてもさっぱりわからず、「正直『ちょっと無理かも』と思っていた」と当時を振り返る。しかし、友だちができて互いにわからないところを話すうちに少しずつわかるようになり、他大学の経済学博士課程の方が学生向けに書いているnoteを見つけたことで、あるときから「楽しい」と思えるようになったという。
堀田氏は「そのエピソードは本にも書かれていましたね」と共感しつつ、「僕も勉強は楽しんだほうがいいというのは磯貝さんと一緒です。ただ、その反面、僕はちょっとつらいことがけっこう好きなんですよ」と持論を展開。「追い込んでいる自分が好き。だから難しいものに直面すると、なんだかうれしくなっちゃうんです」と語った。知恵の輪を解くのも好きで、「勉強も、解けた瞬間の喜びを求めて、最初はつらいけどがんばっちゃいます」と続けた。
磯貝氏は「それも、なんかわかります。壁にぶつかるとワクワクする感じって、ありますよね」と応じた。



