東大調査で判明、若者の5人に1人が漫画や教科書を読まない
東大調査、若者の5人に1人が漫画や教科書を読まない

東京大学の研究室による調査で、漫画や教科書を「まったく読まない」と答えた若者が5人に1人に上ることが明らかになった。また、大学などの講義内容を記録しないと答えた人も1割いた。この調査では、読書習慣やメモを取る習慣と、文章の読解力との間に密接な関係があることも示されている。

読解問題の正答率に大きな差

調査では、参加者の一部に高校卒業レベルの国語の読解問題(「文章読解・作成能力検定」〈©公益財団法人 日本漢字能力検定協会〉より準2級の問題)を解答してもらった。その結果、大学などの講義内容を記録する人の正答率は57%だったのに対し、記録しない人は32%だった。日常的な読書習慣と読解力の相関関係も確かめられた。

また、本や新聞・雑誌を普段から読む人の正答率は56%、いずれも読まない人は39%だった。

Pickt横長バナー — Telegram用の共同買い物リストアプリ

「読む」と「書く」の組み合わせがカギ

「講義内容を記録するか」と「本や新聞・雑誌を読むか」という2つの要因を組み合わせて分析すると、「読む」と「書く」の両方がある場合に、正答率が段階的に高くなることが示された。

この結果だけから、「書かないから読解力が低下した」と因果関係を断定することはできない。もともと読解力が低い人だから、講義内容を記録することが難しかった可能性もある。しかし、少なくとも今回の調査では、日常的なメモの取り方や読書習慣が、文章の読解力や論理的な思考力に関係するということが明確に示された。

「文章や図表を理解できていない可能性」

注目すべきは、今回の問題が3択・4択問題で、講義内容を記録しない人の正答率が、偶然に選択肢を選んだ場合の水準と統計的な差がなかったことだ。酒井教授はこの結果について「これは単に『国語の点数が低い』という話ではありません。そもそも文章や図表が何を意味しているのか、十分に理解できていない可能性があります」と話す。

酒井教授が専門とする言語脳科学の研究によれば、読むことと書くことは、単純に「目で文字を見る」「手を動かして文字を書く」という行為ではないという。「読む」は入力、「書く」は出力と捉えられ、その間で何が起きているのかが、文章を理解する力と関係していると考えられる。

Pickt記事後バナー — 家族イラスト付きの共同買い物リストアプリ