鹿児島県いちき串木野市の海岸で28日、高校生と中学生計4人が沖に流され、3人が行方不明となった事故で、串木野海上保安部や地元消防などは29日も捜索活動を続け、同日午前、海上で2人を発見して引き上げたが、いずれも心肺停止の状態という。海保が身元の確認を進めるとともに、捜索を続けている。
29日午前、海上で男性2人を発見
4人が流されたのは、同市西島平町の照島神社近くの海岸。海保の巡視艇や航空機などは夜通し、沖合で捜索活動を続けた。29日午前、現場近くの海上で男性2人が浮かんでいるのが発見され、船に引き上げた。
陸側では、地元消防や消防団員ら約60人が岩場や消波ブロックの隙間などをドローンや目視で確認し、捜索を進めた。午前7時半頃には、黒色の短パンが海面に浮いているのが発見され、行方不明者のものと確認された。
4人は釣りのため現場に、泳いでいた
海保や消防によると4人はいずれも男性。28日、119番した男子中学生(14)を含む5人で釣りをしようと午後2時頃に現場付近に到着し、午後3時頃から泳ぐことになったという。
水面から2メートルほどの高さまで岩場を降りて海に飛び込んだとみられ、先に海に入った高校生(17)と中学生(13)がおぼれ、救助しようとした12歳と14歳の中学生も含め、4人が沖に流されたという。12歳の中学生は同神社から約500メートル沖合で救助され、命に別条はない。
現場は離岸流が発生する遊泳禁止区域
海保によると、現場は沖へ向かう流れ「離岸流」が発生する場所で、遊泳が禁止されている。当時は風速5メートルの風が吹き、1・5メートルのうねりがあった。
海岸付近には、行方不明者の関係者や地元住民らが集まり、懸命に続けられる捜索活動を見守った。行方不明となっている中学生の親族の男性は「心優しい子。無事で早く見つかってほしい」と祈るように話した。近くの塗装業の男性(77)は「この辺りは波が高い。釣りをする人は多いが、なぜ海に入ってしまったのか……」と話した。毎日散歩で訪れるという同市のパート従業員の女性(55)は「(28日は)天候も悪く、うねりがひどかった」と当時の様子を振り返り、「無事でいてほしい」と願っていた。



