明治大学の堀田秀吾教授と、フリーアナウンサーで気象予報士の磯貝初奈氏が、忙しい社会人でも勉強を続けるための「科学的に正しい勉強法」について対談した。両者は、難関とされる試験やキャリアを突破してきた経験を持つ。
「楽しい」という感情が学習効率を高める
堀田氏は、チョコレートを食べた後の「おいしいな」という気持ちのまま勉強に取り組むと効率が上がると説明。一方、ラディッシュを食べた後は「おいしくないな」と渋々食べた気持ちを引きずるため、効率が上がりづらいと述べ、「楽しめるときにやればいい」くらいのマインドで取り組むのが、勉強が捗る一番の秘訣だと語った。
磯貝氏は「楽しむことは本当に大事」と同意しつつ、まったく馴染みがない分野には「楽しくなるまでの助走期間」があると指摘。最初から楽しいのではなく、触れているうちにあるとき楽しくなる感覚があるという。
未知の分野とは「顔見知り」になる
磯貝氏は、初めは楽しくないものだと思って取り組みながら、別のところでモチベーションを上げる方法を実践していると話す。例えば「本をちょっと開いただけで偉い!」と自己肯定感を上げる方法だ。堀田氏の著書『疲れ切った人のための勉強法』に「毎日1分、勉強するだけで日本人の上位4%に入る」という記述があることに触れ、「まさにこれだ」と共感した。
堀田氏は「1ページ読んだだけで、もう4%に入ってる!」と笑いながら応じ、磯貝氏も「それだけでも自己肯定感が上がる」と語った。
磯貝氏は学生時代、試験勉強はなるべく早く始めるようにしていたといい、最初は寝る前や起きた後にテキストを開いてみるだけでもいいから、とにかくその科目に触れるようにしていたと振り返る。テスト2週間くらい前から本腰を入れて勉強していたという。著書『没頭勉強術』では「とにかく顔見知りになる」と書いたと述べた。
脳は繰り返し触れた情報からパターンを抽出する
堀田氏は「本を読んだのに何も覚えていない」と落ち込む人は多いが、脳は意識していない間にも「繰り返し出会った情報」から少しずつパターンを抽出していると説明。「とにかく触れる」ことは非常にいい戦略であり、その延長線上に「楽しくなる」という段階があると語った。



