仕事や人間関係において、ショックな出来事に遭うことは少なくない。被害者意識に囚われすぎると、人は冷静な判断ができなくなる。ストア派哲学が教えるのは、感情に流されず、自らの思考を見つめ直す技術だ。
被害者意識から距離を置く
著者のマルク・タイテルト氏(オリンピック金メダリスト・作家・起業家)は、1999年前後に両親が離婚した経験を持つ。当時、彼は母の味方となり、父への怒りを消化せずに距離を置いた。悪いのは父であり、一切の接触を断とうと考えた。しかし、その反応は被害者意識に基づくものだったと振り返る。
感情をコントロールする習慣
ストア派哲学では、感情そのものを否定するのではなく、感情とその理由を区別することを重視する。本能的な反応と感情は別物であり、感情のスイッチを切ることはできない。重要なのは、感情に流されるのではなく、感情の「理由」を考えることだ。それによって、冷静な対応が可能になる。



