ライフ うまくいかない人はショックな出来事に被害者意識で反応 ストア派哲学が教えるたった1つの感情コントロールの習慣 8分で読める
ライフ うまくいかない人は被害者意識で反応 ストア派哲学の感情コントロール習慣

古代のストア派哲学者たちは、身体の痛みと同様に、心の痛みも治療しようと考えた。そのためには、痛みの背後にある判断を明確にする必要があった。現代の認知行動療法にも通じるこの考え方は、ストア派哲学が「魂の医者」と見なされてきた理由の一つだ。

本能的反応と感情の区別

感情を理解するには、本能的な反応とそれに続く感情を区別することが重要だ。本能的反応は自分の力ではどうにもならないもので、例えば転んだ直後の痛みや急ブレーキ時のアドレナリン分泌などが該当する。一方、感情はその反応をどう解釈するかによって生じる。

この違いを説明する有名な逸話がある。あるストア派の教師が嵐の船に乗っており、他の乗客同様に青ざめた表情を見せた。しかし、彼はパニックにならず冷静さを保った。嵐が収まった後、乗客がその理由を尋ねると、教師はこう答えた。「出来事に対する本能的な反応は誰にでも起こる。だが、賢者はその反応を感情へと変えたりはしない。一瞬動揺することはあっても、すぐに落ち着きを取り戻すのだ」

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スポーツ選手の例に学ぶ誤った判断

ストア派哲学では、恐怖や怒りなどの感情は、出来事に対する誤った判断から生じるとされる。例えば、試合に負けたサッカー選手が「自分たちが勝つべきだった」と嘆くのは、自らに勝つ権利があるという思い込みによる。このような怒りが長引けば、次の試合に向けて何をすべきか考える妨げになる。

ストア派哲学の実践により、本能的反応に流されず、冷静さを保ち適切な行動を取ることが可能になる。

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