文部科学省が3日に結果を公表した全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)で、滋賀県内の中学3年の数学の平均正答率は、全国平均と同率となった。2014年度から全国平均を下回り続けていた。ほかの教科は小中いずれも12回連続で全国平均を下回った。
調査の概要と結果
調査は4月に実施され、県内の公立小219校の6年生と、公立中101校の3年生が参加した。今年度は国語と算数(数学)に加え、中学校で3年に1度の英語も実施された。
平均正答率は、小6は国語が59%(全国平均60.9%)、算数が54%(同56.4%)、中3は国語が62%(同63.9%)、数学が57%(同57.0%)だった。
中3数学の改善
中3数学では、課題だった図形の性質を証明する問題や、確率を求める問題で全国正答率を上回った。国語も前年度より全国との差が縮小した。英語は平均正答率ではなく、国際的な学力調査の「IRTスコア」が用いられ、496点だった。県教育委員会によると、全国と同水準だった。
小6の課題
小6の国語と算数は全国平均との差が拡大した。
県教委は正答数が0~4問の児童生徒の割合が全国平均より高いことに着目。底上げを図って正答率の改善につなげようと、昨年度から1人1台の学習用端末を活用し、理解度に応じた反復ができるデジタルドリルの利用を進めてきた。
その結果、正答数0~4問だった参加者の割合の全国平均との差は、中3では前年度から1.3~2.4ポイント縮小した。ただ、小6は逆に0.3~1.4ポイント広がった。
県教委の見解
県教委幼小中教育課の一伊達統課長は「中学では専門性がある教科担任がおり、生徒がどこでつまずいているかを把握して取り組むことができた。小学校は、複数教科を担当する教員もおり、具体的な指導法を浸透させられなかった」といい、8月下旬にも市町の教員指導担当者らを集めて協議する。



