創立120年を超える伝統校、立正大学付属立正中学校・高等学校(東京都大田区)。日蓮上人の教え「行学二道」を建学の精神に掲げ、仏教主義に基づく人間教育を実践している。同校の教育の大きな柱が「R-プログラム」だ。これは、学びの土台となる「Research(調べる)」「Read(読み取る)」「Report(表現する)」の三つの力を伸ばす独自のプログラムで、中学1年生から高校3年生までの6年間にわたって取り組む。
「R-プログラム」の具体的な内容
毎朝のホームルームでは、新聞の社説やコラムを読んで要約し、自分の考えをまとめてクラスメートの前で発表するのが基本スタイル。学年が上がるにつれてデータ分析を取り入れたり、グループディスカッションやディベートも行いながら、思考を深めていく。毎年11月には、クラス代表が自分の考えを発表する弁論大会が開催される。
大場一人校長は「大切なのは続けること。地道な積み重ねによって、正しく物事をとらえる力、考える力、伝える力が定着していきます。外部の作文コンクールに挑戦し、入賞する生徒も増えてきました」と語る。
13年の実績と成果
「R-プログラム」を始めて13年。生徒には着実に探究する力が身についているようだ。大場校長は「『R-プログラム』で身に付いた作文力やプレゼンテーション力が、結果的に総合型選抜などの新しい大学入試にも役立つことになり、自信を持つ生徒が増えてきたのは喜ばしいことです」と述べている。
キャリア教育にも注力
キャリア教育にも中学から力を入れている。中学1年の「職業講話」では映画監督やパイロット、経営者など多彩な卒業生からリアルな仕事の話を聞く。中学2年の「職業理解」ではサプライチェーンなど関係業種のつながりを学び、中学3年の「職場体験」ではさまざまな仕事の現場を体験するという3段階のプログラムを実施。職場体験の成果は文化祭で発表され、校長面談でも話題になる。大場校長は「AIの時代になっても、大事なのはAIをどう利用し自分の力にしていけるか。そのためにも中学時代から高いコミュニケーション能力と豊かな人間性を育てたい」と強調する。
充実した施設と環境
蔵書約5万冊の図書館はグループ学習ブースやテラスに面した閲覧席、個別ブースがあり自主学習に最適。人工芝のグラウンド(約5300平方メートル)、アリーナ、プール、武道場、弓道場も完備され、スポーツに打ち込める環境が整っている。中1・高1希望者対象のイングリッシュキャンプは福島県のブリティッシュ・ヒルズで3泊4日で実施。校舎は窓が大きく採光抜群で明るく、温かい校風の中で伸び伸びと学べる環境が魅力だ。



