「勉強しているのに成績が伸びない」という悩みを抱える子どもは少なくない。その原因を解き明かす鍵は、たった一つの質問にあると、一般財団法人ドラゴン桜財団代表理事で『ドラゴン桜2』編集担当の西岡壱誠氏は指摘する。西岡氏は、多くの「勉強しても伸び悩む子」に共通する特徴として、知識がバラバラのまま暗記されている点を挙げる。
連想マップ学習法とは
西岡氏が提唱するのが「連想マップ学習法」だ。これは、参考書を読んだ後や何かを学んだ後に、白い紙を一枚用意して行う簡単な手順で構成される。たった3つのステップで、知識同士のつながりを可視化し、脳内に「面」としての知識を構築する。
ステップ1:テーマを中央に書く
まず、白紙の中央に今日勉強したテーマを書く。テーマは「光合成」「室町時代」「明治維新」など何でも構わない。重要なのは、その日の学習内容から一つを選ぶことだ。
ステップ2:連想する言葉を書き出す
次に、参考書を閉じたまま、そのテーマから連想できる言葉を周りに書き出していく。例えば「光合成」であれば、二酸化炭素、酸素、水、ブドウ糖、葉緑体、クロロフィル、光エネルギー、呼吸など、思い出せる限り列挙する。このプロセスは、記憶の引き出しを開ける訓練にもなる。
ステップ3:線で結び関係を記入
最後に、書き出した言葉同士を線で結び、なぜその二つがつながるのかを短い言葉で書き足す。例えば、「二酸化炭素 →(吸収する)→ 光合成 →(つくる)→ ブドウ糖」や「クロロフィル →(吸収する)→ 光エネルギー」、「光合成 →(反対のはたらき)→ 呼吸」といった具合だ。
知識を「面」にする効果
西岡氏は、この作業が単なる暗記の確認ではないと強調する。知識と知識の間に実際に線を引くという行為そのものが、脳の中で「面」の知識を作り出す。参考書を眺めるだけでは受け身の学習に終始しがちだが、白紙に自分で線を引く瞬間、脳は「つなげるルート」を能動的に作り始めるという。
「勉強しているのに成績が上がらない」という謎は、知識が点のまま留まっていることに起因する。連想マップ学習法は、それらの点を線で結び、面へと発展させる効果的な手段だ。ただし、西岡氏は「お子さんに一人でこの作業を続けさせるのは最初は難しいかもしれません」と注意を促す。「連想マップを書きなさい」と言われても、習慣化するまでには時間がかかるため、保護者や指導者が最初は一緒に行うなど、サポートが必要だとしている。



